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撮影用の建物へ。
走っている途中からもう見えていた、飛ぶ予定の4階よりもずいぶん高い位置から誰かが飛んでいる所が。
台本通りで行くならば、当然爆破シーンでの脱出として飛ぶわけだからがむしゃらに……っていうはずなんだけど
今俺の目の前で飛んだ人はまるで大空に羽ばたくかのように華麗に飛んだ。
両手を広げて、まるで宙を楽しむかのように落下の速度に逆らわず
それを全身で感じて、舞ってるような感じ。
スタントマンっていうのは当然こういう仕事に慣れていて、飛ぶのもなんでも簡単にこなしてしまうんだろうけど
地上に敷いてあるマットの上に綺麗に着地した姿を見せられて思わず拍手が出た。
ものすごい訓練の上に成り立ってる技なんだろうなって思って感心しながらその人物を見ていると
思っていた以上に線の細い人だという事に気が付いた。
言うならば、
女の人、っていう感じの線の細さと曲線美。
撮影用のライダースーツに身を包んだその人は、監督さんから"A"と呼ばれた。
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ゆうき(プロフ) - 面白いです。更新、楽しみにしてます。 (2020年5月27日 10時) (レス) id: 56d6dad4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:IL(イル) | 作成日時:2019年10月31日 14時