愛される色柱は男【鬼滅の刃】【男主】

じゅうごー ページ18

一族の血なら、俺でも残せる





だが、それすらも俺はどうやら許されていないようだ…








隆之が叫んだ事によって、こちらに目を向けた父

否、鬼









…化け物









…化け物、か









同じ化け物同士なら、屑同士なら







やはり化け物である、屑である俺が






父親(こいつ)と決着を付けるべきなのだろう…






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…気がつけば、もう朝だった









父だった者は灰と化して散っていった


俺は血だらけで、腹には穴が出来た

父だったものに腹部を貫通され、これからまだ生きていける保障は無い…

もうすぐ死ぬかもしれない






だか、そんなことも心底どうでも良かった…






ただ、疲れた、眠たいという考えだけが残った









残されていた筈の


たった1人の血族は









呆気も無く、出血多量で死んでいた…









俺は1人になった









これも、心底どうでも良かった…









そして、知らぬ間に






俺は意識を手放していた…




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館｢…目が、覚めたようだね…｣






ぼんやりとする目で、声のする方を向く





知らない誰かが、そこにいた…





『…誰や、お前…』





今となっては考えられない愚行だった




それでもこの方は、こんな俺をちゃんと見てくださっていた




館｢私は産屋敷、君をここに保護したのはこの私だ







君の名前を聞いてもいいかい？｣






俺は少し口を閉め、少し開けた




『…名乗る程も名前は持ち合わせとらん…それに、保護なんかされんでもいい…






どうせ生きる価値も無い化け物なんか、屑なんか、存在意義すらも無い



俺はもう、消えたい…




保護してくれはっておおきに、こんな命やけどな…』

じゅうろくー→←じゅうしー

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