霞の夜に花と雪

二十七 ページ32

花火side









アッハハ！！





やっぱり、全部上手くいっちゃった！！




ふふふっ、あ〜あ面白い！



こうやって誰かを苛めるのは、前を向けなくさせるのは…









快っ感でしかない！！





それに、前々から気になっていた時透くんを手に入れることも出来ちゃった！！



まさに一石二鳥とはこの事ね！









でも、私が苛める事によってあんな風に考えるようになっただなんて



面白いわぁ！！



［なんで貴方の隣には花火さんが居るんですか］









そうそう、もっと憎みなよ



その憎しみで貴女がどう狂うかを見るのが好きなの









貴女の心を、殺してあげるね









大嫌いなAちゃん





貴女のその真っ直ぐさが大嫌い


貴女の相手を1番に、という考え方が大嫌い



貴女のその笑顔が大嫌い





だからその白を私が黒に染めてあげる






大丈夫、例え私が黒色でも









周りは絶対貴女を黒色だと嘲笑するから









精々苦しんでね









私の快楽の為に









───────────────



それぞれの想いが交差する








狂った想い




真っ直ぐな想い





戸惑う想い







いつか、その想い達が晴れるように…




黒は黒へと




白は白へと









　





灰色ではない綺麗な、綺麗な一色になれ








花は狂い咲き






雪は積もる







霞は夜へと溶けてゆく





咲けば散りゆく花のように





降れば溶けゆく雪のように









まけば晴れゆく霞のように









運命のままに

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