第20話 勝機の時間 ページ6
菅谷 ｢おい… 渚のナイフが当たると思うか?｣
木村 ｢…無理だよ 烏間先生と訓練してりゃ嫌でもわかる｣
生徒達はイリーナと同じく、渚が鷹岡に勝つのは不可能だと思っている
茅野 (…渚!!)
A ｢大丈夫! 渚君を信じよう?｣
不安そうに渚を見ている茅野に、Aは自分の手を肩に置いてそう言った
A (おそらく、普通の生徒には無理だけど…
この間の訓練… あの時の渚君なら…
渚君にはその才能が…)
鷹岡は嬉々として渚を待ち受けている
鷹岡 ｢さぁ 来い!!｣
手を前に出して渚を呼ぶ
鷹岡 (公開処刑だ!!
全て攻撃をかわしてからいたぶり尽くす
生徒全員が俺に恐怖し… 俺の教育に従うようにな)
鷹岡の脳裏には、痛め付けた渚とそれに怯える生徒達が浮かぶ
辺りにはただ、緊張感が広がる
〜渚side〜
・
烏間 ｢いいか 鷹岡にとってのこの勝負は『戦闘』だ
目的が見せしめだからだ
二度と皆を逆らえなくする為には… 攻防ともに自分の強さを見せつける必要がある
対して君は『暗殺』だ
強さを示す必要もなく ただ一回当てればいい
そこに君の勝機がある｣
＿渚の心臓がドクンと音を立てる
烏間 ｢奴は君にしばらくの間好きに攻撃させるだろう
それらを見切って戦闘技術を誇示してから じわじわと君をなぶりにかかるはずだ
つまり反撃の来ない最初の数撃が最大のチャンス 君ならそこを突けると俺は思う｣
・
＿渚の心臓はさらにドクン、ドクンと音を立て
ナイフを持つ手には汗が滲んでいる
〜鷹岡side〜
そろそろ気付いたな 刃物を持つとはどういう事か
ﾞちょっと待て″
ﾞ本物のナイフで人を刺したら死んじゃうぞ″
ﾞ持ったはいいが本気で使えるわけがない!!″と
俺はな それに気付いて青ざめるド素人の顔が大好きなんだ
さぁ見せろ 絶望の顔を!!
＿渚の顔は案の定、緊張を隠せず 冷や汗を流していた
〜渚side〜
渚 ｢……｣
僕は 本物のナイフを手に どう動けばいいのか少し迷って
烏間先生のアドバイスを思い出した
そうだ
闘って勝たなくていい
−−−殺せば 勝ちなんだ−−−
＿渚の動きを、渚の表情を見て
烏間も、皆も目を見開き、口を開けて驚いた
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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塩アルト - Rei ☆ ﾐさん» そう言っていただけると嬉しいです!これからまた頑張ろうと思います! (2016年4月4日 9時) (
レス) id: 3708c86f9c (このIDを非表示/違反報告)
Rei ☆ ﾐ - 貴方の作品すごく面白いです。更新いつまでも待ってます (2016年3月26日 9時) (レス) id: 55b3e272b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩アルト | 作成日時：2016年2月8日 23時
