〇エイジ : ぎゅーしてあげる ページ38
▽
『A』
「、ん？」
大学のレポートが終わらない。
今日も一日中パソコンに向かっていたのに、まだ半分も残ってる...。
憂鬱に思ってため息を付いたとき、えいちゃんに名前を呼ばれて振り向いた。
『疲れたでしょ？休んだ方がいいって、目にも悪いし』
「うん...でも、期限が明後日までなの、頑張らなきゃ」
ここで本気出して明日には終わらせて、それからゆっくりした方が...。
『ダーメ』
「わ、」
後ろから腕を伸ばしたえいちゃんに抱き締められ、後ろに倒れ込んでしまう。
足を広げていたえいちゃんの股の間に、スッポリ収まってしまった。
『はい捕まえたー、もう休んでくださーい』
「ひえええあとちょっとやらせてぇぇ」
ここで辞めちゃうと、やる気が出るまでが遅い私は本当にやば...
「っえ、えいちゃ、！」
『ダメ？』
えいちゃんの髪が当たって擽ったい。
首筋に、"ちゅ" と柔らかい唇の感触が、優しすぎてもどかしい。
「今日はダメ」
『...んまぁ、休んでって言ったの、俺だしね』
コテン、と私の肩に顎を置いたえいちゃんは、"好き" と呟くと、再び強く私を抱き締めた。
「今日は甘えん坊だね？」
『...ちがう、』
モソモソとした小さな声になるえいちゃんに、少しだけ体を預けた。
「ちがうの？」
『...うん、ホントはさ、Aが甘えなきゃいけないんだよ...うーん、甘えてほしいんだよ、』
フワッと体を起こされ、クルッと回転した私の体。えいちゃんはいつの間にか、目の前にいた。
『頑張り過ぎなんだよ、Aは』
「...心配してくれてたの？」
ポンッと頭に乗せられた手は、大きくて温かい。
そのままえいちゃんの顔が近付いて、唇が重なった。
『もっと俺に甘えて』
「.....じゃあ」
お言葉に、甘えて。
「ぎゅーして！」
『ふふ、そう来たか』
そうは言っても、なんて嬉しそうに微笑むんだ。
ニヤニヤした顔が近付いて、落ち着くあたたかーい体が、私を包み込んだ。
『Aが疲れた時はぎゅーしてあげる』
こんな素敵な彼氏がいる私って、本当に幸せものじゃない？
適度に休憩もしなきゃ、続かないよね。
「えいちゃんありがと！私、今日はちゃんと寝る」
『お！じゃあ一緒に寝よっか』
またまた、お言葉に甘えて。
いつもより大きなお布団。
えいちゃんの温もりを感じながら、夢の世界へ。
△
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すず(プロフ) - ゆちゃんさん» ですよね！！ 応援してます！！ (2018年9月22日 11時) (
レス) id: 1fef1d4085 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - すずさん» ほんとにそれです...！頑張ります！ご意見ありがとうございました(＞＜) (2018年9月22日 11時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ゆちゃんさん» 畑のほのぼのした感じいいですよね！！ うれしいです！！ 楽しみにしてますね！ (2018年9月22日 11時) (レス) id: 1fef1d4085 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - すずさん» いつもありがとうございます！畑視聴者さんがいてくれて良かったです〜〜(泣)ありがとうございます！書く方向でいきます！ (2018年9月22日 11時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - こんにちは！！いつも楽しく読ませてもらってます! 畑もぜひかいてくれると嬉しいです！！ (2018年9月22日 11時) (レス) id: 1fef1d4085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2018年8月28日 11時
