〇リクヲ : 甘い交換 ページ26
▽
「うーーーー、おいしい」
Aはくしゃりと笑って頬を抑えると、大袈裟にため息をついた。
よく知ってる、美味しいものを食べた時の仕草。
『Aのってバニラ？』
「そうだよ、そっち抹茶でしょ？」
お互いに頷き、見つめ合い、微笑み、少しの沈黙が続いた。
先に口を開いたのは彼女で。
「交換する？」
ずるいな、付き合ってないのに。
そんなに可愛いこと言っちゃうなんて、ほんとに可愛いやつ。
『いいよ』
「ふふ、やったー！」
彼女が口に運んでくれたアイスは、体温のせいか一瞬で溶けて、甘い風味がいつまでも残った。
「りっくんのもちょうだい？」
『はいはい』
仕方なくあげているように、恋心を1mmもバレないように、ただの友達であるかのように、平気なフリをして開いている彼女の口にアイスを運んだ。
「んんんん！おいしいいい」
『大げさなんだから』
そう言うと"大げさじゃないもん！"と頬を膨らませる。可愛い。
「りっくんちょうだい」
『えーもうあげたじゃん』
相当美味しかったのか、ずっと俺の手元を見ているA。
仕方ないな。
「そうじゃなくて」
グッともたれかかってくるように腕を抱きしめられる。
「りっくんが欲しい...」
『へ？』
ドキドキしたままAを見ると、いつものおねだりの顔。ああもう...仕方、ないな。
『あげるよ』
「え！ほんと！？やったー！りっくん大好き！」
今までで一番嬉しそうな顔に見えて、俺も今までで一番嬉しく思えた。
これからはずっとAの幸せな顔が見れるんだ。
あ、じゃあまたアイス奢ってやらなきゃ。
溶けて液体になったアイスを軽く喉に流して、甘さと幸せを噛み締めた。
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すず(プロフ) - ゆちゃんさん» ですよね！！ 応援してます！！ (2018年9月22日 11時) (
レス) id: 1fef1d4085 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - すずさん» ほんとにそれです...！頑張ります！ご意見ありがとうございました(＞＜) (2018年9月22日 11時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ゆちゃんさん» 畑のほのぼのした感じいいですよね！！ うれしいです！！ 楽しみにしてますね！ (2018年9月22日 11時) (レス) id: 1fef1d4085 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - すずさん» いつもありがとうございます！畑視聴者さんがいてくれて良かったです〜〜(泣)ありがとうございます！書く方向でいきます！ (2018年9月22日 11時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - こんにちは！！いつも楽しく読ませてもらってます! 畑もぜひかいてくれると嬉しいです！！ (2018年9月22日 11時) (レス) id: 1fef1d4085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2018年8月28日 11時
