〇そら、リク : あなたが眠れない時 ページ33
▽ そらちぃ
『ん、どしたの...?』
何度も寝返りをうったせいか、そらを起こしてしまったみたい。二人で布団に入って30分が経った。
おかげで目は暗闇に慣れ、眠そうに目を擦るそらが見える。
「ごめん、起こしちゃって...なんか眠れなくて」
『ああ、それなら』
布団の中で折りたたんでいた腕をそらに引き寄せられ、そしてそっと抱きしめられた。
甘くて優しい匂いがした。
『こうすれば暖かいし、寝れる?』
「、寝れ、そう...」
"良かった" と小声で呟いたそらは私にキスをして、暫くしてまた睡眠に戻ってしまった。
嘘、嘘だよバカ〜〜...寝れるはずないよ。
今度は、胸の鼓動でそらを起こしてしまいそう。
▽ リクヲ
『寝てない悪い子はどーこだ』
「...どこ?」
『Aの事だよ』
"早く寝ないとお肌に悪いんだよ?" "明日も早いんでしょ" と、せっせと布団を綺麗にするりっくん。
「だって寝たくないんだもん」
『寝よ』
「いやだいやだいやだりっくんりっくん」
なんだか人肌恋しくなって、枕の位置を整えるりっくんの腰にしがみついた。
...いつの間に鍛えたんだろ、前より男らしくなった気が、、
『電気消すよ、もう』
「りっくん大好き」
パッと電気が消えた瞬間、りっくんの腰から伝わる鼓動が早くなった。分かりやすい。
「りっくん可愛い照れてるの?」
『寝ろよお子ちゃま』
引き剥がされたかと思えば、暗闇で握られる手。
グイッと引き寄せられれば、後ろから感じるりっくんの体温にドキドキした。
「おやすみ、りっくん」
『...おやすみ』
ニヤニヤしてるのバレないかな。
ふう、と時々細く息を吐くりっくんを愛おしく思いながら眠りについた。
▷ 次はツリメとエイジ
〇エイジ、ツリメ : あなたが眠れない時→←☆エイジ : 消毒
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ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!励みになります!引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです( ; ; )第2弾楽しみにしてます! (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです!少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です! (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました!ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです!無理せず更新頑張ってください!楽しみにしてマス! (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます!わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)!強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです!今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2018年7月8日 20時