病室 ページ12
コンコン
悠「はい?」
神「お疲れ様。Aどんな感じ…?」
悠「神谷さん!それに櫻井さんと鈴村さんまで…忙しいのにありがとうございます。ちょうど寝付いたところだってさっき看護師の方に教えてもらいました。」
鈴「そうか。少し話せたらなと思ってたんやけどな」
悠「転院してきてから昼間は眠りが浅いみたいで30分もすればいつも起きてるって話なんで時間が良ければいてあげてください。」
神「そうなのか…あれ陽葵ちゃんだ。こんにちは」
陽「ひろくんっ!!こんにちは!」
神「偉いねぇ〜元気に挨拶できたね!今日はパパと一緒に来たの?」
陽「うん!ママに絵もってきたの!」
神「そうなの〜!あっじゃあひろくんとケンくんと3人でおもちゃで遊びに行かない?」
鈴「ええなそれ。陽葵ちゃんはケンくんのこと覚えてる?」
陽「うん!パパ遊んできていい?」
悠「いいぞ〜、でもお2人はいいんですか?」
神「大丈夫。それにさ、親族じゃないと話せない話ってあるだろ?」
鈴「こっちは気にせんでいいから沢山話な。Aが起きる頃にまた戻ってくる」
櫻「浩史…健一…」
神「じゃあ行こう!」
そうして、陽葵のことは鈴村さんと神谷さんが連れていってくれた。
悠「…えっと、あのすいませんでした」
櫻「えっ?」
悠「櫻井さんにとっても、大切なAちゃんが無理してるって気づいてたのに止められなかった。もう少し早くストッパーになってたらこんなに苦しむAちゃんを見ることはなかったと思います…。ほんとにすみませんでした!」
櫻「エッあっ、ちょっと頭上げてよ…。俺は別に中村くんの事を怒ろうと思って来たわけじゃないよ。ほんとに。むしろありがとうだよ。」
悠「えっ」
櫻「Aは、いつも前を向く事だけを考えてずっと走ってきてる。それはデビューする前から、まだ学生の頃からずっとそうだった。」
悠「そうなんですね…」
櫻「そんな性格だから、立ち止ることを恐れて何回も倒れ込てた。そんな姿を見てきたからさ、俺悠一と結婚したいって報告受けた時ほんとに嬉しかったんだ」
悠「そう言って貰えると嬉しいです…」
櫻「ほんとだよ?一緒に走ってくれる、支え合える人がやっとAにも嬉しかった。そこに陽葵ちゃんが産まれてもっと女性として強くなった。まぁその分根詰めちゃう所も増えたんだろうけど」
悠「ですねぇ…」
櫻「これからもっと無茶すると思う。けど、隣に居てやって欲しい」
悠「もちろん」
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作者名:なつき x他1人 | 作成日時:2023年10月10日 0時