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僕よりも速く歩く赤也君
腕を掴まれているため、少し引きずられるように着いていくしかない
そのまま階段をのぼり、乱暴に屋上の扉を開けた
少し奥で先輩達が円になって座っているけど、赤也君はその場で立ち止まってしまった
『赤也、君…？』
少し息が切れた状態で名前を呼べば、ゆっくりと赤也君が振り返った
怒りと悲しみを混ぜ合わせたような表情で、でも真っ直ぐ僕を見てくる
切「A…。お前何やってたんだよ」
『何って…お昼…』
切「今まで俺らと食べてただろ。何であいつと…！」
ぎりり、と僕の腕を掴む赤也君の手に力が入る
軽く爪が食い込み、腕に痛みが走る
切「なあ、何でなんだよ…」
『………』
切「なあ…。何か言えよ！！」
ジ「おい、赤也…」
さすがに止めた方がいいと思ったのか、先輩達が立ち上がった
『…僕が教えてほしい』
切「え？」
何か言えって言われても、僕も分からないのに
それをどう言葉にしろって言うの？
僕の呟きに気をとられた赤也君の腕を払いのけた
払った瞬間に見えた腕には、赤也君の手の跡がくっきりと残っていた
『僕が教えてほしい…。何で一途さんと一緒にいるのか、何で離れたくないと思うのか…。どうして赤也君のことを忘れているのか、どうして…どうして…』
切「ちょ、A…？」
どうして、と狂ったように連呼する僕に、赤也君は焦ったように手を伸ばす
それから逃げるように、僕は数歩後ろに下がる
『わからない…。わからないんだよ、僕だって…！』
幸「A、落ち着いて」
ダメだ…このままじゃ赤也君と先輩達に迷惑をかけてしまう
僕は弾かれるように屋上を飛び出した
後ろから先輩達の声が聞こえるけど、足を止めることは出来なかった
転げ落ちそうになりながら階段を駆け下り、当てもなく走った
足が絡まり転けて止まった場所は校舎裏だった
息を整えつつ、何でこうなったのかを考えた
そもそもいつから僕はおかしくなったんだっけ？
一途さんが転校してきて、教室で自己紹介をして、こっちに近づいてきて、立ち止まったから顔を上げたら目が合って…目が…？
一「Aくん」
『え…？』
地面しか見えていなかった視界に足が見えたかと思えば、両手が伸びてきて優しく頬を包まれた
そっと顔を上げられた先には、あの時と同じ青みがかった目
綺麗な、目…あれ、僕は何を考えてたんだっけ？
一「昼休み、終わっちゃうよ？」
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アリア - 黒楼さん» 仕事……確かに忙しいですよね。ちょっとずつ頑張っていきましょう (2018年8月5日 22時) (
レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» ちょっと仕事が忙しくなってますね…。でも少しずつ進めてるので、そのうちぅpします！ (2018年8月5日 20時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - もしかして最近忙しい……？ (2018年8月5日 17時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 黒楼さん» あー、有りかも。一途さん物静かだけど実はヤンデレとかwww (2018年8月3日 16時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» 目が死.んでますよ、それwいや、ヤンデレも有りか…？ (2018年8月3日 6時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒楼 | 作成日時：2017年4月11日 13時
