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「うわぁー！やっぱり面白かったです！」
「そんなに喜んでくれるんなら家にDVDあって良かったわ」
2人であのシーンがよかったとかこのアニメもいいよとかそんな話をしていると終電の時間が近づいてきてしまって、慌ててテーブルを片付けようとすると「ええよ、それぐらい」と言われてしまった。
「すみません」と謝り、バタバタと荷物を持って玄関まで行き、靴を履く。今日はきちんとデート用にヒールを履いている。だが、振り返ると丸山さんの方が大きいのは当たり前だった。
「また今度ゆっくりしよな？次何見るかまた決めよ？」
「あ、でも丸山さんのおすすめのアニメも面白そうですよ？」
丸山さんは少し考えたふりして、私に言った。
「なぁ、もうその丸山さんやめへん？あ、もちろん仕事場はええんやけど、家とか外とかはさ」
「……隆平さん、とか？」
「それずるいな」
首をこてんとして聞けば、赤くなって顔を押さえる。それが可愛くて「隆平さん、隆平さん」って呼べば、「ほんまあかんて」と隠れてない耳が真っ赤になっているのが見えた。
「それめっちゃ好きだけど、あんま呼ぶのは禁止」
「なんで？」
消えそうな声で「キスしたなる」と言った瞬間になんとなく彼が我慢していることに気づいた。しかもその我慢は私への配慮ではなく別に向いていることがはっきりと分かってしまった、あぁ、だから私に手を出さないのか。
私は背伸びをして丸山さんの肩に手を置き、キスを一つ落とした。驚いた丸山さん。
「今私は丸山さんの彼女です。お情で付き合ったわけじゃありませんよ？したければすればいいし、言いたければ言えばいいと思います」
少しだけ笑い「嫌なら嫌っていいます」って言うと「やっぱり大人になった？」なんて聞かれて「さぁ？と答えると丸山さんは普段は呼び捨てなんてしないのに呼び捨てで私の名前を呼ぶ。
「A、終電無くなってまうかな？」
「んー、もう無くなっちゃいましたね」
嘘、本当はなくなってない。でも丸山さんの踏み出した1歩に私も付き合いたいと思ってしまったのだ。
笑うと私の手を握った。
「なら、うち泊まる？」
その言葉に私は静かに頷いた。
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いくら(プロフ) - すばかなさん» ありがとうございます！気長にお待ちいただけると幸いです: ) (2017年10月5日 11時) (
レス) id: 4dd0c95dfb (このIDを非表示/違反報告)
すばかな - いくらさん» なかなかこのようなクズ倉様を拝める作品がないのでほんまに続編期待してますね！！！ (2017年10月3日 21時) (レス) id: b519c1037c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - @ ?? .さん» まるちゃんのああいう感じですね！！もし続編を書くならばまるちゃんをもう少し出していければと持っているのでああいう感じ出して入れると思っています！！本当にありがとうございます~~~◎ (2017年10月2日 23時) (レス) id: 1e59473882 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - Rayさん» Rayさん、はじめまして〜◎コメントありがとうございます！！大倉さんとくっつく続きですね！！検討してみます：） (2017年10月2日 23時) (レス) id: 1e59473882 (このIDを非表示/違反報告)
@ ?? .(プロフ) - いくらさん» ほんとに丸ちゃんの闇っていうか裏って言うかまた続きが読みたいなって思いました！待ってます！！ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 0a266964d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いく | 作成日時：2017年9月20日 23時
