分かれ道【ゼロ 一獲千金ゲーム】

分かれ道5つ目 ページ6

「そろそろいいかしら？」

　


少しすると、また峰子さんの声が部屋中に響く。




「では、これより最初のゲームを開始します」




彼女が右手を挙げると、赤い幕が降り、



6つの円柱状の檻が出てくる。



その上には1〜6のサイコロの目の模様があった。





「今から私のする事をよーく見ていて」



峰子さんは私達に自分の持っている小さなサイコロを見せる。



そして彼女がサイコロを投げると、横にあるモニターにその映像が映し出された。



「このサイコロを器に入れると」




峰子さんはコロンッと器の中にサイコロを入れる。



「サイコロの目の映像が、あなたたちの見ているモニターに
　流れるという仕掛け」




峰子さんはカランッと器の中にサイコロを入れる。




「こんな風に」




「こんな風に」



　


『(全部1…)』




「ここで問題です」




サイコロはまたカランッと音を立ちながら、
器の中にに入れられる。



ただ、さっきと違うのは器に蓋が被せられた。




「今、サイコロの目はいくつでしょう？」




"直感と観察力で当ててちょうだい" 峰子さんはそう続けた。




水色の変な柄のシャツを着たおじさんが峰子さんに文句を言う。




「至ってシンプルなゲームよ

　あるでしょう？1から6までサイの目の下にサークルが
　このサークルに各々の判断で入ってもらうわ




　でも、外れた場合は…」




チラッと峰子さんが檻を見ると、檻に照明が当てられる。



するとサイコロの模様の上が見えるようになる。



　


そこには大きな…





『鉄球…？』

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