9-side Ryota- ページ10
デートの約束をした25日。
翔太から得た情報をフル活用してプランを考えてきた。
待ち合わせ場所に着くとまだ時間の30分前で、
普段から遅刻はしないタイプだけどさすがに早く着きすぎてしまった。
2人で会うなんて子供のときにもしたことなかったし、めずらしく緊張している自分がいる。
時間を潰すために何となくネットニュースを見ていると、
視界の端にパンプスが映る。
「お、お待たせ・・・」
視線を上げれば、以前会った時よりもさらに美しく装った彼女がいた。
細身なオフホワイトのvネックニットを花柄のAラインスカートにインしていて、
ストッキングに包まれた細い足は華奢なパンプスを履いている。
艶のある髪はゆるく巻かれてポニーテールに。アクセサリーは華奢なもので統一されていた。
そして、ピアスの石の色は、赤。
「ううん、全然待ってないよ。早かったね？」
「緊張して、すごく早く起きちゃったから・・・涼太くんも、早いね。」
「俺もちょっと緊張して早く着いちゃった。行こうか？」
見れば見るほど美しい彼女の小さな歩幅に合わせながら、最初の目的地へ向かう。
紅茶が好きだと聞いたから、アフタヌーンティーセットがある個室のカフェを探しておいた。
カフェに到着すると、目を輝かせている。
「ここ、すごい来たかったとこ・・・！」
「ほんと？よかった、入ろうか。」
個室に通してもらい、アフタヌーンティーセットを注文する。
向かい合って正面位いるAちゃんは、何度見ても綺麗だ。
「Aちゃん、今日の服すごく似合うね。」
「そ、そう？ありがとう・・・」
「可愛い。」
可愛いと伝えると、すぐに顔を真っ赤にして恥ずかしがる姿がまた可愛い。
「ピアスの石、赤？」
「う、ん。」
「・・・赤にしたのってさ、もしかして、メンバーカラー？」
自惚れならごめんねと添えると、
彼女は真っ赤な顔のまま小さな声で言った。
「そう、だよ。」
「・・・ほんと、可愛いね。」
今すぐにでも抱きしめてキスしたい気持ちを抑えていると、
アフタヌーンティーセットが席に届いた。
綺麗なティーカップや美味しそうなお菓子お見て嬉しそうにしている顔は小さい頃のままで、
本当に、愛おしい。
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ぺぺ - とても素敵なお話で一気読みしちゃいました…!次回作楽しみにしてます! (2020年12月31日 1時) (
レス) id: 4214485061 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2020年12月26日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらさん。 | 作成日時：2020年11月30日 1時
