5-side Ryota- ページ6
なぜか緊張しているらしい彼女は、なかなかこちらを見てくれなかった。
子供の時は翔太に泣かされる度に俺に泣きついてきて抱っこしてあげていたのに。
とにかく話しかけながら横目で彼女を見れば、
翔太によく似た細いけれど真っ直ぐな鼻筋と小さい唇。
料理のために束ねた髪から覗く白いうなじが目に毒だ。
昔から知っているはずなのに、知らない女性になっている。
幼馴染なのに一目惚れまでしてしまって、翔太にはなんて言えばいいんだろう。
昔の話を持ち出して少しからかえば、真っ赤な顔でこちら見る。
その顔があんまり可愛いから、たまらなくなってコンロへ移動した。
耳が赤くなっていることは、気づかれていないことを祈る。
それからは他愛無い話をしていればすぐに鍋が完成した。
ソファでうたた寝をしていた翔太も起きてきて、3人で食卓を囲む。
「うわっっ！」
「翔太それYouTubeのときと同じ反応じゃん笑」
「Aちゃん、俺たちのYouTube見てくれてるんだ？」
「う、うん。」
ちゃんと食べているのか不安になるくらい細い体なのに、
バランスよく食べていて安心していれば、
どうやらYouTubeを見てくれているらしいことがわかった。
「どうせ兄貴の俺じゃなくて涼太めあt「ああああああああああ！！！！」
「・・・・俺？」
「・・・・・・・」
恥ずかしいのか、彼女は顔を真っ赤にしてテーブルに突っ伏す。
俺目当てとは、どういうことなんだろう。
「こいつ昔っから涼太に懐いてたし、今も涼太担だもん。」
「え、Aちゃん、ほんと？」
「・・・・翔太なんで言うのありえない・・・・・・・」
突っ伏したまま翔太に文句を言っているけれど、
俺担だと言うことは否定しなかった。
再会して一目惚れした彼女が自分のことを推してくれているなんて、
予想外すぎて思わず照れる。
「さすがに、ちょっと恥ずかしいね笑」
「・・・！」
「あ、こいつ今ときめいた笑」
「翔太！！！！！！」
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ぺぺ - とても素敵なお話で一気読みしちゃいました…!次回作楽しみにしてます! (2020年12月31日 1時) (
レス) id: 4214485061 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2020年12月26日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらさん。 | 作成日時：2020年11月30日 1時
