28-side Ryota- ページ29
好きだと告げると、Aちゃんは目を見開いて硬直した。
これだけアプローチしていたのに、ここまで驚くところが素直で可愛い。
「うそ、」
「ほんと。ずっとアプローチしてたのに、わかんなかった？」
「わ、わかんないよ・・・！だって涼太くん、
王子様だから女の人にはみんなこうなのかなって、
期待したっらダメだって、そう思って・・・！」
くりくりした瞳は涙で潤んで、頬は紅潮している。
こんなに下心のある王子様なんているはずないのに、
王子様だと言い切るところも可愛い。
「誰にでもじゃない。好きだから、特別扱いしてるよ。
ここまで言っても、まだわからない？」
「・・・ほんとに、私のこと、」
「好きだよ・・・」
彼女の上半身をそっと起こして、
信じてほしいという気持ちを込めて強く抱きしめれば、
細い腕がきゅっと抱きしめ返してくる。
「Aちゃん・・・俺の彼女に、なってくれますか？」
「うん・・・」
目を合わせながら尋ねれば、
今まで見たことない可愛い笑顔で返事をしてくれた。
いちいち聞くのは野暮だから、そのまま顔を近づけ薄い唇にキスをする。
「・・・夢みたい。」
「こら、つねらない。」
小さな手で頬をつねるから、手を退けて再び唇を落とせばすぐに赤くなる顔。
「だって、ずっと好きだった人となんて、信じられない・・・」
「・・・信じられるように、何回でもキスしてあげる。」
紅潮した頬を捕まえて、深いキスを繰り返す。
薄く目を開ければ、とろんとした顔で受け入れているから、
余計に歯止めが効かない。
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ぺぺ - とても素敵なお話で一気読みしちゃいました…!次回作楽しみにしてます! (2020年12月31日 1時) (
レス) id: 4214485061 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2020年12月26日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらさん。 | 作成日時：2020年11月30日 1時
