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目が覚めると、見慣れない部屋にいた。
枕の色も違うし、カーテンの色が違う。
壁に涼太くんの顔も並んでいない。
そして、後ろには誰かがいる気配がする。
「・・・起きた？」
「ひゃっ」
だんだん意識が覚醒してきた瞬間、耳元には低い声。
「おはよう。よく寝てたね。」
「涼太、くん・・？」
「涼太くんですよ、Aちゃん。」
よく見れば私のお腹にはたくましい腕が回っていて、
背中には厚い胸板の感触。
声が耳元で聞こえてくるのは、
すぐ後ろに顔があるからだ。
「え、ちょ、どういうこと・・・？」
「昨日のこと、何も覚えてない？」
涼太くんからの問いかけで記憶をフル稼働させる。
食事をしながらお酒を飲んでところまでは鮮明に覚えていた。
そして、つい飲みすぎて気分がよくなってきたことも。
気分がよくなった私は、涼太くんに＿＿＿＿
「う、うわああああ・・・・・」
「思い出したかな？」
「いや、あの、なんていうか・・・」
大好きを連呼して自分から腕に抱きついて、
何なら初恋の人だと打ち明けてしまった。
こんなに恥ずかしい思いをするくらいなら、
いっそ何も覚えていない方がよかったのに。
「・・・俺たち、あの後何もなかったと思う？」
「え、」
色香を漂わせながら涼太くんが尋ねる。
見たことのない、男の人の顔で。
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ぺぺ - とても素敵なお話で一気読みしちゃいました…!次回作楽しみにしてます! (2020年12月31日 1時) (
レス) id: 4214485061 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2020年12月26日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらさん。 | 作成日時：2020年11月30日 1時
