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接客業の私はシフト制の勤務だから平日休みの方が多かったりする。
リビングでくつろいでいれば、玄関の開く音がして、
足音がこちらに近づいてくれば、そこには久しぶりに見る姿。
「翔太じゃん。」
「おー久しぶり〜予定あいたからたまには実家にも顔出さないとと思って。」
「最近忙しそうだもんね。」
「ありがたいことにな〜あ、今日涼太もオフだから帰ってきてるよ。」
「・・・そっか。」
「お前いつまで初恋拗らせてんの？大人なんだし普通に会えばいいじゃん。」
「いや絶対無理。今がどうとかじゃなくて恥ずかしくて死ぬ。」
「涼太からすればお前も妹みたいなもんなんだから気にすんなって。」
「私が気にするの！ばか翔太！」
「あ、こら！」
久々に実家に顔を出したと思ったら、涼太くんも帰ってきてるなんて。
翔太は私の初恋をいじってくるし、きっとそれが自然なんだろう。
でも、私の初恋は終わってなんかいない。
YouTubeを見れば昔よりさらにかっこよくなった涼太くんがいて、
Jr.の頃のコンサートを見に行ったときも恥ずかしくて楽屋には行けなかった。
小さい時から涼太くんは私に優しかった。
翔太と遊んでいる時は必ず仲間に入れてくれたし、
私が泣いていればすぐに飛んできてくれて、こんな素敵な人好きにならないわけがなかった。
高校生になった時にはもう彼は遠い存在で、
私は私で彼氏だってできたけど、いつも記憶の中の涼太くんと比べてしまうから、
誰と付き合っても長続きしない。
私だって、いつまでも初恋を拗らせるなんておかしいってわかってる。
それでも、私の中の王子様は涼太くんしかいなかった。
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ぺぺ - とても素敵なお話で一気読みしちゃいました…!次回作楽しみにしてます! (2020年12月31日 1時) (
レス) id: 4214485061 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2020年12月26日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらさん。 | 作成日時：2020年11月30日 1時
