ロマンス (ページ9)

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「…お昼休み先輩のこともう好きじゃないって言ったけど…嘘です」

海「うん…ん？え！？嘘なの！？」

「大好きです、こちらこそよろしくお願いします…」

あんなに毎日のように言ってた台詞も今日はなんだか恥ずかしくて
咄嗟に下を向いてしまった。

なのに10秒くらいたってもなぜか先輩から返答がなくて、下を向いていた顔を恐る恐るあげると
両手で顔を覆って動かない先輩。

「あの～…」

海「フラれると思ってたからめちゃくちゃこわかった！」

よかった～！って顔を覆ってた手をバッって勢いよく離してそう言う先輩。
私は何回フラれても告白してたのに、ってちょっと心の中で悪態をつきながらも
ふふって笑ったら、笑うなって怒られて付き合っても同じかって落ち込んだけど
あのあと家まで送るよっていってくれた先輩から手を握られて
私たちの関係が変わったことを感じた。

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次の日、靴箱でたまたま会ったユキに昨日の出来事を話しながら
教室に入ったらなぜか中村先輩と宮近先輩が教室にいた。

海「あ、A」

おはよって微笑んで言ってくる先輩に朝からやられながら挨拶をする。

「おはようございます、はやいですね？」

海「うん、松田元太に用があるから」

…松田くん？
松田くんのことなら、昨日告白されたことも先輩に言ったし
自分でちゃんと断るって昨日言ったのに。

巻き込みたくないんだけどなって思いながら
なぜか私の机の上に座ってる先輩を前に椅子に座ったら

松「はよー」

って朝練を終えた松田くんが戻ってきた。

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