ロマンス (ページ14)

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「な、なに？」

海「好きなんだけど」

「…えっ？なにが？」

海「Aのこと好きなの」

「あの…それは恋愛感情で？」

海「この状況でそれ以外のこと言うわけねーじゃん」

このままずっと大人になっても
仲良しな幼馴染だと思ってた海人。

そんな真剣な顔で見つめられたら
気付きたくなかった感情に気付いてしまいそうで。

海「Aは？なんか言ってよ、」

何も言えずに黙っていた私を急かす海人。

「…わかんないけど、好き…なのかな？」

海「は？なにそれ？そんな曖昧な返事いりませーん」

そういってパッと私の前を離れて
不貞腐れたまま、またゲームをやりだす。

ゲームを黙々とする海人の横顔にドキドキするのは
友達としてじゃなくて男の子として「好き」という感情に気付いてしまったからか。

海「なに？そんな見られたら穴あく」

「…やっぱり今日はしめちゃんとごはんいくのやめるね」

海「なんで？」

「なんとなく」

ゲームを一旦中断させてそう聞いてきた幼馴染と
関係が変わるのも時間の問題かも。

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fin.