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Episode three 分からない。《イトside》 ページ5

気づいたら険しい顔をした少年におぶわれ、知らない森の中を進んでいた。


「・・・貴方は誰?」

『俺は・・・ソウ。13。』

「私はイト。12歳。」

『知ってるよイト。お前、ふざけてる?俺を・・・覚えていないのか?』

「えっと・・・どこかで会ったことある?うーん。分からない」

『マジかよ・・・。』
 
「白色城へ帰りたいんだけど、ここはどこ?」

私には守らなくてはいけない人がたくさんいるの。
父を正しい道へと導かないと。
大好きな国が、魔王の手に墜ちてしまう。
早く城に戻らないと。


「黙ってないで早く教えて!」

『・・教えられない。』

「なんで、『君を守るため。』

『今、君は所々記憶をなくしている。こんな状態で行ったら危ない。』

『君には力が無い。すぐに王に殺される。そのまま王は自分のやっていることを正義と信じ、
 政治を続けるだろう。君が力を持てば別だけど。』

『それでもすぐ、城へ戻ることを望む?』

「もちろん、すぐに城へ戻るわ。」

『おいおい、嘘だろ。』

「絶対に城へ戻る。」

『言い出したら聞かない、か。変わってないな。イトは。』

「ん?なんか言った?」

『何でもない。』

『分かった。城へ連れてってやるよ。』

『ここから城へは徒歩で三ヶ月かかる。まずはナツメばーさんの所へ連れてくか。』

「ナツメばあ様!なぜ貴方が知ってるの?」

『早く行こう。日が暮れると危ない。』

こうして私はよく分からん少年、ソウとナツメばあ様の家に向かうのであった。

Episode four はずだった。《ソウside》→←Episode two 暗闇と火 《イトside》



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@CW - 一つ一つのコメントが励みになります! コメントよろしくお願いします! (2020年8月7日 21時) (レス) id: fd7ca7e6d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@CW | 作成日時:2020年8月7日 20時

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