悪役令嬢に転生して新しい人生築く話。 (ページ7)

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本当のおじいちゃんページ7

「で、でも陛下！！A様は本当にっ！」

サクラ嬢が衛兵の槍から身を乗り出し陛下に意見すると陛下の様子が変わった。

「儂に、逆らうというのか……」

殺気が漏れ出ていて少し…いや、かなり怖い。
その殺気は周りの人にも十二分に伝わっているようで、初めて見る陛下に皆恐れ慄いている。

「へ、陛下っ！私に至らない所があるのは事実です。私に国を背負う器はありませんわ！」

これは、本当に思うこと。
転生前の記憶がでてきた今前の様に完全なる気品溢れる完璧なA・フォン・シュヴェルになれるかどうか分からない。

「……ふっ、お主は本当に心優しいのう。」

陛下は振り向き、目を細める。
おじいちゃんと言えど整ったお顔をしていらっしゃる。素敵なおじ様みたいな？

「だが、これは決定事項だよ。
……国王命令だ！A・フォン・シュヴェルを時期国王とする！

養子の話は冗談だ。…だが、儂のことは本当の父……ああいや、そうだなぁ……」

陛下が「本当の父」と言った時お父様が陛下に睨みをきかせていた。

国王陛下にそんな事していいの？まあ、幼少期から仲が良いらしいし、いいのか？

そして陛下は自身の長い髭を撫でながら何か思案しているようだ。

「祖父…本当の祖父のように思ってくれて構わない。」

そういった陛下の顔はとても優しい顔をしていた。