陛下？！ ページ4
引き下がるものか、といったは言いもののどうするべきか悩んでいる。
このまま大人しくして国外追放に留まるか、反論して無罪を勝ち取るか。
勝算は前者に8割り後者に2割と言ったところか。普通に考えれば前者をとるけど、このままあの人らを放って置けばこの国が危ない。
それだけは許せないから、反論してやろうじゃない！
「誠に申し訳ありません。」
「そうか、反省したか！
だが今更、もう遅いぞ！！」
「誠に申し訳ありません。が、
私は何一つ咎められるようなことはしておりません。」
ザワザワと周りがどよめく。
陛下やお父様も驚きを隠せないようだ。
「この場にて弁解の余地を下さるのなら私の知る全てを説明させていただきます。」
陛下は驚きつつも許可をくださった。
殿下は気に食わないようで声を荒らげたが陛下に止められた。
「……―――という事なのです。
私は国のルールに従った迄。
なにかご不明な点がありまして？」
あーあ。挑発するように言っちゃった。
まぁ、いいか。
殿下は焦ってサクラ嬢に問いただしている。
「だぁってぇ、わたし、そんなの知らないもん！自分の世界観を人に押し付けないでよォ！」
今のでまた、自分の墓穴を掘ってるの気づいてるのかしら。
「そうね。確かに別の国の方に対してや貴族でない方には関係の無い話ね。
でもね、貴方は今貴族の世界に足を踏み入れてるの。最低限のマナーくらい勉強するのは常識ではなくて？
幾ら農民と言えどそんなに落ちぶれては居ないはずよ。陛下は農民にまで気を配っていらっしゃるから。」
どうやらもう反論できないらしい。
殿下も殿下よね。あんな人に騙されるなんて。立派な国王になって欲しかったのに。
「確かにA嬢にも一理ある。
アルグランド、サクラ嬢何か反論あるか。
無いようならアルグランドを王族の地位剥奪、サクラ・リオナイトを国外追放とす。
又、A・フォン・シュヴェルを無罪とする。」
え、結構思い切った選択しましたね？！
だって、現王太子ってアルグランド殿下1人なのに、そんなことしたら次はどうするの？！
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作者名：ぽむぽむぽあろ | 作成日時：2019年3月16日 4時
