▽ ページ42
｢伊野ちゃん？なんかあったの？なんでも言ってね？｣
って、いや、お前のせいだよ！
もう…なんで俺、こんな年下に振り回されてるんだ…
たしかに、山田は男から見たって間違いなく美男子だけど…
｢伊野ちゃん…？｣
『〜っ、近い！顔が！キョリカン！』
突然視界が山田に染まって、近すぎる距離にまたキスされるんじゃないかとあの日の感触が蘇る。
なんだよくそ、ニヤニヤしやがって…！
｢伊野ちゃん俺のこと意識してくれてるんだ！嬉しい！｣
『違う！』
ぁあ"〜もう！
落ち着け、伊野尾慧、取り乱すな。
相手は山田涼介！男！まだ高校生！
ちゃんと断るんだから、
『山田！今日飯行こう！』
｢うんっ！｣
…だから、そんな嬉しそうな顔すんなっつの！
.
｢で？話って何？俺のこと好きになった？｣
『なんでそうなるんだよ…
その逆！
…俺、山田のことは好きだけど、それはメンバーとしてっつーか…とにかく！お前とどうこうなる気はない！そもそも俺ら男だし！』
よく言った俺！
ふー、と鼻から息を吐き出して一気に水を飲み干すその間、山田はしばらく考え込むような素振りをしていた。
｢ごめんね、そうだよね、
…でも、俺は男同士だからとか気にしてないし、伊野ちゃんも、俺のこと少しずつでいいから好きになって欲しいと思う。もちろん、恋愛的な意味で！｣
『･････はぁ？？』
なに、こいつ、何をそんな爽やかな笑顔で言ってのけてんの？今まで何を考え込んでたの？なんかもう俺頭痛い…
｢自分で言うのもなんだけど、俺優良物件だよ？俺は料理好きで、伊野ちゃんは食べるのが好き。ぁ、そうだ！今度伊野ちゃんち行っていい？｣
『いや、ちょっ、ちょっと待てって！なんで勝手に話進めてんだよ！俺の話聞いてた？俺はお前と付き合う気ないし｢だから好きにさせるんじゃん。伊野ちゃん俺のこと馬鹿にしないでよ。｣
あぁもうだめだ…話全然噛み合ってないし…頭痛が…
『ﾋｯ、ちょっ、何！？』
ズキズキ痛む頭に手を当てていると突然その手に山田の手が重ねられる。
それだけでも十分いっぱいいっぱいなのに、
｢ねぇ伊野ちゃん、もう一回言うね？｣
その手を不意に引き寄せて、柔らかい唇を押し当てた後、あの王子様スマイルを俺に向けて
大好きだよ、伊野ちゃん
なんて、ほんとにやめろっつーの…。
俺も、なんでこんなにドキドキしてんだよ…。
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ぺす。(プロフ) - Jumploveさん» ありがとうございます(*´-`*) (2017年1月5日 11時) (
レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
Jumplove - すっごい、感動しました！読んでる途中、涙がでできました。 (2017年1月5日 11時) (レス) id: dcced1e667 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - 澄みやかさん» ありがとうございます(*´-`*) (2017年1月4日 14時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
澄みやか - 結婚式最高でした！本当に感動して泣きそうになりました。 (2017年1月4日 11時) (レス) id: c1ee294b9d (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - まみさん» いえいえ、こちらこそです (2017年1月3日 15時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2016年12月16日 17時
