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遅刻ギリギリだった今日の仕事は�爐笋屬劼�への挑戦状��
タイムリーだったあの日を思い出してしまう。
｢今日はなんだろうな？｣って俺を見る薮は心底楽しそうで、俺が恥ずかしがるのを見て楽しむんだろう。性格の悪い奴だ。
“今日の挑戦状は、10秒間見つめ合いです！”
｢へぇ〜？今日は結構簡単そうだね｣
『…あぁ、そうだな』
なんて言ってた俺がバカだった。
｢光、ちゃんとこっち見て｣
『…るっさい、//』
最近はほっぺにちゅーだ おでこにちゅーだ ハグだ って、それに比べれば10秒間見つめ合いなんてシンプルで楽に思えた。
だけどそんなのは全くの思い違いで、10秒間全く目を逸らさずに薮を見続けるなんて、恥ずかしすぎて死にそう。
｢光、目逸らすなって｣
全然余裕そうな薮は心拍数を上げるような微笑みばかりを俺に向ける。
俺のせいで、一体何度リテイクしたのか、、
“5、6、7、”
スタッフさんの秒読みが、ようやく半分を超える。
たかが10秒、されど10秒。
1秒が1時間くらいに感じてしまうから、早く終われと願うのに、1度目を合わせてしまったら吸い込まれるように逸らせなくなってしまう。
もっと、その顔を見ていたいと思ってしまう。
見ていたいけど恥ずかしくて、
恥ずかしいけど見ていたくて、
“8、9、”
｢ ひかる、 だいすき ｣
『 っ､!?/// 』
“10、OKです！お疲れ様でした〜！”
｢お疲れ様でした〜、光、ほら行くよ｣
『っぉ前、ほんと嫌いっ！//』
ほんとに残り1秒のところで口を動かすから、ギリギリリテイクにはならなかったけど、俺はもうパンク寸前。いや、もうパンクしてるのかもしれない。
薮に手を引かれないと上手く歩けなくて、だけど繋いだ手が異様に熱いからそれがまた新たな熱を誘う。
離したいと思っても、今この手を離したら力の抜けた足が地面にへたりこんで動けなくなってしまいそうで、
『やぶの、ばか…』
｢はいはい、｣
さらっと薮の指が俺の髪を梳いて、思わず目を閉じれば心地いいリズムが立ったままでも眠気を誘う。
『や、ぶ…』
｢あ、ごめん、｣
不意に鳴った電子音が薮の指を、薮を連れ去って行ってしまう。
最近の薮はよく誰かと電話してる。それも多分毎回同じ人。誰かはわからないけど、誰かもわからないその電話の相手に、少しだけ嫉妬してしまう。
『 ばーか… 』
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ぺす。(プロフ) - Jumploveさん» ありがとうございます(*´-`*) (2017年1月5日 11時) (
レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
Jumplove - すっごい、感動しました！読んでる途中、涙がでできました。 (2017年1月5日 11時) (レス) id: dcced1e667 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - 澄みやかさん» ありがとうございます(*´-`*) (2017年1月4日 14時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
澄みやか - 結婚式最高でした！本当に感動して泣きそうになりました。 (2017年1月4日 11時) (レス) id: c1ee294b9d (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - まみさん» いえいえ、こちらこそです (2017年1月3日 15時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2016年12月16日 17時
