☆# ページ20
．
“お電話です”
『えっと？ここで、誰かからお電話がかかってきましたね、』
だから、これ以上乱して欲しくなかったのに
｢よー！｣
｢サンタさん、頑張ってますか？｣
『ﾘｮ、っ山田！？』
『何してんだよお前ら…』
｢あれ、もっと喜ぶかと思ったのに、｣
今回は俺達がリスナーの皆に電話をかける企画で電話をかけられる側じゃないのに、
伊野ちゃんだってまた思いっきり涼介って呼ぼうとするし、今のは絶対誰か気づいただろ…
『どう？俺らのラジオは』
｢面白いよ、伊野ちゃんいい声してるね｣
『おー？今更気づいたの？』
｢光さんは噛み噛みですね、辞書入りますかぁ？笑｣
『いりません』
｢なんだよ冷てぇなぁ｣
もう、調子狂う…
……嬉しく、なってしまう…
｢じゃあ2人とも、頑張れよ〜｣
『口説き、俺の応援してね〜』
｢はいはい、伊野ちゃん応援してるよ｣
｢じゃあ俺は光の応援してるな〜｣
『じゃあってなんだよ』
それなりの時間使って話してしまった電話。
伊野ちゃんはまだまだ話し足りないって顔してるけど、一応仕事ですからね？
『リスナーさんと話す時間減っちゃってごめんなさい、』なんて言ってたら急に震えた俺の携帯。
やぶ終わったら迎えいくから待ってて
ほんとにもう…
今年最後のらじらー、ちゃんと集中したいのに…
薮で頭がいっぱいになってしまう……
ばか
送ってすぐ付いた既読。慌てたような薮からの返事が来て、つい、らじおを忘れそうになってしまった。これだから嫌なんだよ…
向かいの伊野ちゃんも同じようにスマホ見てにやけてるし、どうせ山田といちゃついてるんだろう。
口も動かしてるとはいえ、さすがにこれ以上はだめだな。
返信もせずに電源を切って、伊野ちゃんにもなんとかやめさせて、薮が聴いてる。それだけで妙にドキドキしながら変わらず噛みまくりの俺。
せめて、応援してくれた口説きくらい、勝ってかっこいいところ見せたかったな、なんて……。
．
｢ひかるっ！｣
『……遅い』
結局は待ちきれずに寒い中外まで出てきてわざわざ体を冷やしてる。
｢中で待ってればよかったのに、風邪ぶり返したらどうするんだよ｣って、お前だってくしゃみしてるくせに、俺にコート貸さなくていいっつの、
…ほんと、好きになりすぎて、嫌だ。
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ぺす。(プロフ) - Jumploveさん» ありがとうございます(*´-`*) (2017年1月5日 11時) (
レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
Jumplove - すっごい、感動しました！読んでる途中、涙がでできました。 (2017年1月5日 11時) (レス) id: dcced1e667 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - 澄みやかさん» ありがとうございます(*´-`*) (2017年1月4日 14時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
澄みやか - 結婚式最高でした！本当に感動して泣きそうになりました。 (2017年1月4日 11時) (レス) id: c1ee294b9d (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - まみさん» いえいえ、こちらこそです (2017年1月3日 15時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2016年12月16日 17時
