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光くんが来るなんて予想外だった。
恥ずかしい姿を見られていたのはもっと予想外だった。
でも、俺を見ながら笑ってる光くんを見ていると、なんだか俺まで笑えてきて、
今まで何度も言おうとして言えなかった言葉が、するりと出てきてしまったんだ。
｢光くん、好きだよ｣って。
あまりにも自然に。
そのせいで光くんは完全にフリーズしてしまったけど、
この場所には、やっぱり不思議な力があるのかもしれない。
｢ 俺にはね、あの星が 光くんに見えるんだ。 ｣
一番輝く星を指さして俺は言う。
光くんの頭も、俺の指につられて上を向いた。
｢ で、その隣が薮ちゃん。 ｣
今度はその隣で輝く星を指さす。
｢ 俺は、ここ…。 ｣
両手を広げると、夜空から目を戻した光くんと目が合った。
｢ 頑張っても、届かない。それが俺。 ｣
ほぼ自虐だけど、せっかく笑って言ったのに、光くんの顔は悲しそうに歪むばかりだった。
｢ …ごめんね、光くん。
ずっと、大好きでした……。｣
ありがとうって笑ってくれればそれでよかった。
ごめんってはっきり振って欲しかった。
｢ …やまだ………、 ｣
だけどあなたのその声で呼ばれてしまうと、
せっかく着いた決心が揺らぎそうになってしまう。
｢ …俺は……｢いいの。わかってるから。 ｣
｢ 光くんには薮ちゃんがいる……それで、いいんだよ ｣
だから結局は、自分で首を絞めるんだ。
｢ やまだ……、 ｣
なのに優しいあなたは、
｢ しゃぶしゃぶ……今度、食べに行こうな…？ ｣
俺の首に巻きついた縄を緩めてくれる。
｢ 送ってく…光くん家で、いい？ ｣
｢ あぁ、ありがとう… ｣
結局、最後まで光くんの口から“ごめん”も、彼の名前も聞くことはなかった。
代わりに出るのは “ありがとう”
星、凄く綺麗だったって。
そんな優しすぎるあなたが、俺は好きで、
苦しい。
言えば終わると思っていた想いは、
何一つ消えてはくれなかった。
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ぺす。(プロフ) - ことさん» ありがとうございます、頑張ります(*´-`*) (2017年1月7日 0時) (
レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
こと - 山ちゃん！切ない（涙） これからも頑張ってください！！ (2017年1月6日 23時) (レス) id: bdfd1bb388 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - 曖昧実さん» ありがとうございます、これからもよろしくお願いします(*´ω｀*) (2017年1月2日 12時) (レス) id: 7cb77570db (このIDを非表示/違反報告)
曖昧実(プロフ) - すごく素敵なお話です！新年からボロボロに泣いてしまいました。これからも更新頑張ってください！ (2017年1月2日 12時) (レス) id: bf70034b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2016年11月19日 21時
