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慧side.
知｢いのちゃんっ！！！｣
ゆーとに手を引かれてそこへ行くと、確かに�爐澆鵑吻瓩�いた。
何も伝えずに置いてきてしまったみんなが。
『知念…！』
真っ先に飛びついてくる可愛い後輩と
��｢っと、大丈夫？伊野尾くん｣
『�睫據帖�』
よろけた俺を支えてくれる すっかりまともになった同級生
みんなみんな大人になってる。
俺のいない歳月を過ごして、
俺の知らない時間を過ごして、
あの数ヶ月間、みんなをただ振り回しただけの俺に、
待っててくれた人がこんなにいる。
圭｢…いのちゃん、｣
『圭人…、』
少し離れたところからふわりと微笑んだ圭人が顔を出して、こっちへ歩いてきてそっと優しく抱きしめられた。
金に染められた髪が揺れて、涙が溢れそうになる。
『圭人…』
圭｢…いのちゃん、俺ね、今 すっごく大事な人がいるの。
いのちゃんのおかげで、本当に大切な人と出逢えたんだよ…。｣
『ふぇ、』
ありがとう、そう言ってもう一度微笑むと俺の後ろへ回り込む。
そしてそこにいた人の手を取った。
『うそ………』
��｢たしかに、伊野尾くんいなかったら出逢ってなかったかも｣
ありがとう、と優しく微笑んで、圭人を見ながらまた目を細める。
見つめ合うその眼差しの先にあるのは、たしかに愛だった。
光｢いのちゃん！｣
『光、』
光｢ぃ、今は、俺の薮だから！だからっ、誘惑…とか！するなよ！！//｣
『へっ、！？』
突然みんなを掻き分けて薮の腕を掴んだ光が紅い顔で俺の前に仁王立つ。
光を見て、薮を見て、光を見て、また薮を見る。
あの頃と同じ 片方の口角を上げて、光の腰を抱き寄せて。
そんな薮に光はまた更に顔を紅く染め上げる。
見てるこっちが恥ずかしくなってしまうような。
薮｢まぁ、そういうことだから。だからお前は、もう何も気にしなくていんだよ。｣
そう優しく微笑んで。
あの頃、俺が自分勝手に利用していたと思っていた薮は、そんな俺の気持ちも全部知っていた。
その為だけに光と付き合ったなんて、そこまで自惚れたことは考えないし、今の2人を見てればそんな考えありえないのはわかるけど。
薮｢じゃあ、俺たちは…｣
大｢あとは2人で楽しんでね！｣
知｢また今度、いっぱい、いっぱい話そうね！！｣
あの頃のニヤニヤとは違う大人の笑顔を見せて、みんなが手を振る。
後に残ったのは、俺と裕翔の2人だった。
．
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2017年8月3日 21時
