襟巻 ページ30
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考えに考えついた結果、俺の衣類が入っている押し入れの中にあるはずのモノを探した。ゴソゴソとしている俺に彼女はキョトンとしていたが、俺は構わず服を退かしながら探す。
「よかった、あった」
探し出したのは、白い襟巻き。昔、お袋が俺の為に編んでくれた物だった。餓鬼の頃はよく使っていたが、今じゃ首元に何かがあると鬱陶しい為全くつけなくなった。
「コレ、首に巻いとけ」
これで首輪を隠す事が出来るだろうと思い、彼女に手渡した。
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屋敷を出て街へと俺達は足を運んだ。街に来るのは初めてなのか、彼女は表情こそ変わらないが嬉しそうな雰囲気であった。そんな彼女の姿にフッと笑みを浮かべ着物屋へ向かった。
「女用の着物、コイツに似合いそうなの。幾つか持ってきてくれ」
俺は着物屋の店主にそう伝えると店主は「わかりました」と微笑みながら奥へと行った。当の本人である彼女は周りが着物だらけで驚いているのか無言で辺りをキョロキョロとしていた。
「お嬢さん、こちらに来て下さいな」
店主は奥から彼女を手招きしていた。
「呼ばれてんぞ、行ってこい」
俺は彼女にそう伝えると彼女は頭に?マークを浮かべるものの店主の方へと走って行った。俺は彼女の背中が消えるまで見届けると周りに飾られてある着物を見渡した。
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ほわ - はじめまして!読むの楽しいです!!もしかしてDECO*27さんの依存香炉の歌詞引用されてますか!?!? (2021年3月12日 10時) (レス) id: 67e3028028 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 芋けんぴさん» コメントありがとうございます。不死川さんのキャラ、書きやすそうで意外と書きにくい、掴みどころや考えてることが分からないような、、、そんな事をいつも考えながら書いてます笑作品を褒めて頂き嬉しい限りです!これからもこの作品をよろしくお願いいたします! (2021年1月18日 20時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます。確かに…共通点多いですよね、、、その姿にいつの間にか惚れてしまったのかもしれません…!もうすぐ続編へと移行しますので次の作品もよろしくお願いいたします! (2021年1月18日 20時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 初コメント失礼します。私も鬼滅だと不死川さん推しです。不死川さんのキャラを殺さず、丁寧に物語を紡いでいるところにとても惹かれました!今から続きを読ませていただきます!! (2021年1月18日 1時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はわわわ 感激です! 鬼滅だったら不死川さんなのわかります!護る為に大切な人を突き放すところとか何か共通点があって土方さんと似てないけど似てるんですよね。(結局垢名前垢と同じ) 作品更新応援してます! (2021年1月17日 17時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
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