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返答するまでもなかった。だから気にせず前を向いたままいたのだが今度は先程よりも強い衝撃が背中に走った。多分反応しければ何度もやられると思った私は渋々後ろを振り向き犯人である爆豪勝己と顔を合わせた。
爆豪は心底嫌そうな表情を浮かべながら「何でテメェなんかと同じクラスなんだよ！」とほざいていた。嫌そうなら話しかけなければいいのにと思ったが、この言葉を発せば火に油を注ぐ様なものだと言うことを察した。だからだんまりと爆豪の暴言を聞き流し時間が経つのをひたすら待った。だが無反応の私に対しての苛立ちが絶頂に達したのか、爆豪は私の胸倉を掴んだが暫くして勢いよく離された。物騒な男だ。
小さく咳をして爆豪によって崩された制服を整えた。ネクタイを結び直していると斜め後ろの席から声をかけられた。視線だけ移動させると金色の髪が特徴的なチャラそうな男と赤髪を全て上げているツンツン頭の男がそこに立っていた。派手な容姿だなと思いながら私は「何か」と言う。すると金髪の方の男が口を開いた。
「いや大丈夫か！？って思ってさ、さっきアイツに胸倉掴まれてたよね！？」
「…ああ、大丈夫」
心配してくれたらしい。確かに目の前でいきなり男子生徒が女子生徒の椅子を何度も蹴り飛ばし、終いには胸倉を掴んで突っかかっている光景を目の当たりにしたら誰しも心配してしまうだろう。流石の私だって大丈夫かと思う。一応、彼らに礼を言ってその場の会話を終了させた。その際、「俺、上鳴電気」と金髪の彼が自己紹介を始め、それに便乗するかの様に隣の赤髪も「俺は切島鋭児郎だ！」と白いギザギザの歯を見せながら笑っていた。二人が自己紹介をするモンだから私も控えめに志村Aと返した。上鳴はまだ話を続けようとしていたが、これ以上雑談をする気はなかったので前を向いて鞄に入れていた小説を取り出して話を強制終了させた。
暫くすると担任が来た。寝袋に身を包んだ姿に一瞬本を落としそうになったが、相澤消太と名乗るその男は体操服に着替えてグラウンドに出ろとだけ命じ直ぐに教室を出て行ってしまった。周りの生徒はポカンと口を開いたままだったが、爆豪が直ぐに教室を出て行き、それに続くようにゾロゾロと周りも消えて行った。私もパタンと読みかけの小説を閉じ、体操服を持って更衣室へと向かう。その時に沢山の女子に話しかけられたが特にこれと言った反応もせず私は一人でグラウンドに行った。別にお友達を作りに来た訳じゃない。
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麗葉 - とても面白かったです！空白があると読みやすいかなと思います！ (6月19日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - レオさん» コメントありがとうございます。夢主の過去は後に出てきますので暫くお待ち頂けると幸いです。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - eggちゃんさん» コメントありがとうございます。更新頻度をあげられるよう全力を尽くしますのでこれからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - のむさん» コメントありがとうございます。ファンになって頂けるなんて光栄です。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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