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昼休憩が終わり、いよいよ午後の部となった。最終種目が発表される準備が整ったと思いきや、いきなりアナウンスが流れ辺りはざわつき始める。私は観客席で茶を飲みながら生徒達を見ていると、そこにはチアの制服を身にまとったA組の女子生徒達が居る。何をやってんだかと思いながら私はジト目で彼女達を上から見ていた。予選敗退した生徒達の為に造られたレクリエーションらしいが勿論私は無参加で見学した。さて、そろそろ最終種目の発表だ。
「進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式！一対一のガチバトルだ！！」
やはりサシでの戦いか。私は飲んでいた缶のお茶を握り締めて説明を聞いた。二人の生徒が棄権し繰り上がりで他の生徒が組み込まれ、総勢十六名での戦いが始まった。一回戦は緑谷と心操。私は目を放す訳にはいかなかった。
「ルールは簡単！相手を場外に落とすか行動不能にする！後は『まいった』とか言わせても勝ちのガチンコだ！怪我上等！こちとら我らがリカバリーガールが待機してっから！道徳倫理は一旦捨てとけ！！」
アナウンスが耳に響く。少しだけ席を前の方に移動する。経営科の邪魔にならないようになるべく気配を消して私は静かに腰を下ろした。目的は緑谷の個性を見る為である。彼の個性がどのようなモノか。オールマイトと幾つか類似点が多く見られる個性だが、果たして
「だがまあ勿論命に関わるようなのはクソだぜ！アウト！ヒーローは敵を
そんな声が虚しくも私の鼓膜まで届く。ヒーローは敵を捕まえる為に戦う。そう、その通りだ。何も間違っていない完全回答であった。
「…じゃあやっぱり私はヒーローになれないな」
棄権して、良かった。
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開始早々緑谷が硬直した。どうやら相手の個性にかかったらしい。緑谷の対戦相手は心操人使という男。確か普通科の生徒だった。
「成程な。暗示系の個性か」
私は心操の方へ顔を向けながら頬を掻いた。このままでは緑谷が負ける。個性を使わず、何も出来ずに、終わる。
しかし、個性は解かれた。どうにか正気を保ちながらな様子だったが、彼は場外に出ずに済んだ。どのようにして個性を解いたのだろうか。私はよく目を凝らす。すると彼の指が変色するくらいズタボロになっている事に気が付いた。彼の個性と何か関係があるのか。
─────勝者は、緑谷だった。
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麗葉 - とても面白かったです！空白があると読みやすいかなと思います！ (6月19日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - レオさん» コメントありがとうございます。夢主の過去は後に出てきますので暫くお待ち頂けると幸いです。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - eggちゃんさん» コメントありがとうございます。更新頻度をあげられるよう全力を尽くしますのでこれからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - のむさん» コメントありがとうございます。ファンになって頂けるなんて光栄です。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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