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第一種目の競技の結果が発表された。私は先生との話を強制的に終わらせて経営科が座る観客席の隅の方に腰を下ろして皆を見ていた。予選通過は四十二名。そして一位がまさかの緑谷出久だった。私の予想の遥か上を行く彼の背中を見てかなりの胸騒ぎがした。人の成長を素直に応援出来ないなんて最低だ。少し拳を握り締めた。
第二種目は騎馬戦だった。制限時間は十五分。振り当てられたポイントの合計が騎馬の合計となり騎手はそのポイント数が当てられたハチマキを装着。終了までにハチマキを奪い合い保持ポイントを競うものであった。そして何と一位に当てられたポイント数は1000万。つまり緑谷が一番狙われてしまうという訳だ。この勝負、かなりキツいものである。
するとその時、たまたま切島と目が合ってしまった。あ、やばいと気づいた時にはもう遅い。切島の声は元々大きいので「志村！？」と大声で私の名前を叫んだのだ。A組の皆が一斉に私の方へ注目する。多分予選を通過しなかったヒーロー科は私だけな気がする。スっと静かに目を逸らしたがA組全員からの視線がかなり痛かった。特に爆豪の顔は今まで見たことないくらいの怒りに満ち溢れた表情だ。後で殺されるのは間違いないだろう。その前に何とか帰らせて頂きたい。
「……私の分まで、ヒーローになってくれ」
A組全員へのメッセージだ。私は背中を曲げて祈るようにそう呟いた。
騎馬戦がスタートした。スタートしたと同時に一斉に皆は緑谷の騎馬に向かう。しかしサポート科の発目、そして同じクラスの麗日、常闇の個性を上手く利用して緑谷は上手く交していた。周りの観客もその戦いに釘付けだった。私も読んでいた本をしまって静かに拝見させてもらった。
意外にもB組の人達も強かった。観客の殆どがA組にしか期待をしていない様に見えたが、それも束の間、B組の物間という男が爆豪のハチマキを奪った瞬間、辺りは一斉にB組の生徒にも注目し始めた。
たった十五分間の騎馬戦があまりの白熱した戦いによりかなり長く感じられた。目が離せないと言っても過言ではないだろう。遂に1000万ポイントのハチマキが轟のチームに奪われた。緑谷は取り返そうと轟の方に正面から突っ走る。誰が勝つのか、誰が一位になるのか。
爆豪がハチマキを奪い返す。そして緑谷と轟の方へと向かう。この三チームが接戦だ。残り十秒。どうなる、どうなる。
一位が轟チーム、二位が爆豪、三位心操、そして四位が────緑谷チームだった。
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麗葉 - とても面白かったです！空白があると読みやすいかなと思います！ (6月19日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - レオさん» コメントありがとうございます。夢主の過去は後に出てきますので暫くお待ち頂けると幸いです。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - eggちゃんさん» コメントありがとうございます。更新頻度をあげられるよう全力を尽くしますのでこれからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - のむさん» コメントありがとうございます。ファンになって頂けるなんて光栄です。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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