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私の個性は別に強いものでは無い。ただそれ以上に私の努力が加算されたので目立つ個性へと進化したのだ。だからこそ自慢をするつもりもないしここぞとばかりに見せつける予定もない。私の個性は敵を殺す為にあるのだ。後はどうだっていい。どうでもいい。
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演習場に到着した。そこに待っていたのはスペースヒーロー「13号」先生だった。13号の説明を受けた後、実際に救助訓練を行おうと話が変わった時、その瞬間。
私の背筋が凍り付く様な、激しい悪寒がした。
全身に鳥肌が立った。相澤先生と目が合い、後ろを振り向いた。黒いモヤから何やら顔が覗いて来た。
「─────え、」
私がそう呟いた瞬間、相澤先生が叫んだ。「ひとかたまりになって動くな！！」と。凍り付く様な寒さの中、私が見つめるのはただ一人の男だった。昨日の朝、すれ違った様に見えたその男。周りの生徒は何が何だか分からない様子の中、相澤先生は戦闘態勢に入っていた。一方、私は───。
「ぶっ殺す」
理性を、失いかけていた。
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相澤先生、もといイレイザーヘッドは敵と戦うため下に飛び出して消えた。私も手袋を嵌め直し一目散に駆け出した。その時、切島が私の名を呼んだが気にも止めずにイレイザーの背中を追った。
「おい、お前は避難しろ！」
イレイザーがそう叫んだが私は無我夢中で走った。他の敵が私に攻撃してきたが全て念力で弾き再起不能に陥れる。雑魚に用はなかった。用があるのはあの男だ。
走る時間も惜しく感じた私は自分に念力をかけた。空中飛行でその男の方に距離を詰めた瞬間、地響きが生じる。この感覚を私は覚えていた。何故ならこの男の事をよく知っていたからだ。
「何でお前が此処に居るんだッ！！」
「はぁ？誰だお前」
両手を掲げてそこらじゅうの瓦礫を浮かせた。大量の瓦礫が一気に高速で目の前の男に向かって攻撃体制に入る。殺せ、殺せ、とにかく奴に隙を与えるな。本気だった。無我夢中だった。目の前の淡いブルーの髪の毛をふわふわと靡かせるその男────死柄木弔に対する殺意が止まらなかった。
イレイザーも戦いに加勢した。が、他の敵の数の多さに圧倒される。イレイザーの個性は近距離戦に向いていない。私の個性もそうだがイレイザーの個性は特に不利であった。私は手当たり次第の敵を空中に浮かせ地面や瓦礫に向かって体当たりさせる。きっとこれは良くない方法。生命など知った事か。敵は生きているだけでマズい存在なんだ。
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麗葉 - とても面白かったです！空白があると読みやすいかなと思います！ (6月19日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - レオさん» コメントありがとうございます。夢主の過去は後に出てきますので暫くお待ち頂けると幸いです。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - eggちゃんさん» コメントありがとうございます。更新頻度をあげられるよう全力を尽くしますのでこれからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - のむさん» コメントありがとうございます。ファンになって頂けるなんて光栄です。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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