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予想通り私が呼び出しを喰らった理由は先日のUSJ事件の話だった。私は目の前に座る校長先生と向き合う形で席に座らされた。他の先生方も、勿論オールマイトも私の方へ顔を向ける。視線を感じながら校長先生は話を切り出した。
「話というのは他でもないさ！君が何故あの場で突っ走ったのか。そして死柄木弔という男と面識がある素振りを見せていたと相澤くんから伺った事についても話して欲しいんだ」
チラりと視線を右へ動かす。相澤先生と目が合った。此処に呼ばれる前から覚悟はしていたが、こんな大勢の前で言う事になるとは想定外であった。しかしそれ以上に私が持つ情報がこの教師陣にとって重要なのだろう。気持ちは分からなくもない。
だが、私は
「黙秘します」
ヒーローなんて来ない。もしヒーローが居るなら、もし私達を救ってくれるヒーローが駆け付けてくれるのなら。そもそも
その言葉に対して一人のヒーローが机をドン！と叩いた。「黙秘してる時点で怪しいんだよ！！」と声を荒らげて私に突っかかろうとする。多分、私が疑われているのだろう。何故このタイミングで敵が雄英を襲ったのか、何故情報が漏れているのか。先生達の不審な目が私に向けられる理由も分かる。納得する。だから何を思われていようが私は否定しない。もし私が敵側に居る人間だというのならそれはそれで構わない。否定したところで、助けを求めたところで────ヒーローなんて、来やしない。
「まあまあ落ち着いて下さい」
オールマイトがキレたヒーローを宥めた。相澤先生は無言のまま私を見る。校長先生も表情を変えずに黙り込んでいた。他のヒーローも、皆どうしたものかという様な感じだった。私はひたすら時が流れるのを待った。
「……黙秘されたら仕方ないね！今回ばかりは君の意思に従おう！」
場の空気が凍りつく。他の先生方は目を見開いた。私も同様に口を半開きにして呆気に取られた。まさかの見逃してくれたのだ。黙秘すると言った私でさえこんな言い分通用する筈がないと思ったが、校長先生はこれ以上深追いはしないと告げた。しかし今回ばかりの話だ。多分、次はない。相澤先生が席を立つ。私もそれに釣られて立ち上がった。
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麗葉 - とても面白かったです！空白があると読みやすいかなと思います！ (6月19日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - レオさん» コメントありがとうございます。夢主の過去は後に出てきますので暫くお待ち頂けると幸いです。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - eggちゃんさん» コメントありがとうございます。更新頻度をあげられるよう全力を尽くしますのでこれからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - のむさん» コメントありがとうございます。ファンになって頂けるなんて光栄です。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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