第6章 リベンジ ページ14
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「あ、A先輩」
宇髄先生達とゲーム漬けを行った翌日。眠い目を擦りながら学校へ向かっていた時の事だった。背後から聞き慣れた声が聞こえて振り向くと、そこに居たのは後輩である時透無一郎くんが立っていた。
「おはようむいくん」
「おはようございます」
むいくんとは中学の頃からの友人である。そのまま同じ高校に進学し、学年は違うけどたまに廊下等ですれ違えば話しかけてくれるくらいの仲ではある。
「そう言えば借りてたゲーム返すね」
「もうクリアしたんですか？」
「甘斗くんだけ攻略したよ」
「なるほど」
ゲームソフトをむいくんに渡し、校門をくぐる。隣同士の靴箱に履物をいれてそのまま教室までむいくんと歩いた。
「そういえばA先輩、志望校とかもう決めてるんですか」
その言葉に思わず足をその場に止めた。私はむいくんの方に顔を向けたがむいくんの目があまりにも真剣だった為、思わずその目を逸らした。
「志望校はないよ」
「ない…とは？」
「大学は行く気ないかな」
「え？」
驚きのあまり目を大きく見開くむいくん。私はその姿を横目にチラチラと彼が来ているか確認をしていた。
「何で？先輩ならＴ大医学部レベルでしょ？」
「今はそんな事どうでもいいよ」
「どうでもよくないでしょ。先輩が大学進学しないって意味分かんないし、ちゃんと説明してよ」
「むいくん」
表情こそ変わらないがむいくんは声色的にかなり焦りと不安と驚きが混ざり合っていた。私がむいくんの名前を呼ぶと彼は言葉を発するのをやめ、静かに溜息をつく。
「……また今度、諸々説明してよ」
「うん」
「…じゃあ、またね」
「またね」
今の彼に何を言ったところで多分納得はしてくれないだろう。納得してくれないのなら言わない方がマシだ。どれだけ反対されたところで私の意思は緩まない。
「──────ごめんね」
これは、戦いなのだ。 絶対に負けられない、負ける訳にはいかない。
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いくま(プロフ) - 紅乱さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。表現力や語彙力はまだまだ乏しい段階ではございますがこんなにも褒めていただき光栄です本当にありがとうございました、、！！ (2022年4月8日 13時) (
レス) @page49 id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱(プロフ) - 月並みな感想になってしまいますが本当に本当に面白かったです！作者様の語彙力、表現力が凄まじいのもあり完全に時間を忘れて物語にのめり込んでしまいました。素晴らしいお話をありがとうございました！！ (2022年2月25日 16時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ぽてちさん» コメントありがとうございます！！そして面白いと言っていただき本当に嬉しいです😭最後のイラストまで見ていただいて、、、落書き程度のイラストですが本当にありがとうございます。ギャグ線全開の夢主でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました、、！ (2022年2月8日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 光華さん» 光華さん！お久しぶりです！！そしてコメントありがとうございます！いつも読んでくださって嬉しい限りです😭いつもありがとうございます、、！ (2022年2月8日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 雪見だいふくさん» コメントありがとうございます！そして最後までお読み下さり本当にありがとうございました！恋愛よりもギャグをとったこの作品でしたが、楽しんでもらえて光栄です！！！😭 (2022年2月8日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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