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翌日。合宿二日目。朝五時半。生徒達は眠い目を擦りながら集合し、相澤先生が「お早う諸君」と挨拶をする。
「本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は全員の強化及びそれによる『仮免』の取得。具体的になりつつある敵意に立ち向かう為の準備だ。心して臨むように」
その言葉を聞いた瞬間、背筋を伸ばした。私がこの雄英高校ヒーロー科に進学した第一理由が「仮免許」取得のためだった。個性を使う事ができる権利。私はこの権利を取得するのがどうしても必要だったのだ。
「というわけで爆豪。こいつを投げてみろ」
そういって先生は爆豪に向かってボールを投げた。
「これ…体力テストの」
「前回の…入学直後の記録は705.2メートル。どんだけ伸びているかな」
成る程、成長具合を見るということか。この三ヶ月は色々濃い出来事が沢山あったのは事実である。実際のところどれだけ伸びたかのか。
爆豪は理解したのか、ボールを片手に勢いよく「くたばれ！！」と叫びながら投げ飛ばした。くたばれって何だよ。が、しかし。
「709.6メートル」
爆豪本人は勿論、他の生徒達も目を見開いた。思っていたよりもそこまで伸びていなかったのだ。先生は納得したような表情で言葉を続けた。
「約三ヶ月間様々な経験を経て確かに君らは成長している。だがそれはあくまでも精神面や技術面。あとは多少の体力的な声量のメインで『個性』そのものは今見た通りでそこまで成長していない。だから───」
先生から与えられた課題。それは───「個性」を伸ばす。
その言葉の重みがどれだけしんどいものか、この時の私たちは何も分かっていなかったのだった。
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個性を伸ばす。いわば限界突破。その訓練はどこからどう見ても地獄絵図に過ぎなかった。許容上限のある発動型は上限の底上げ。異形型・その他複合型は「個性」に由来する器官・部位の更なる鍛錬。通常であれば肉体の成長に合わせて行うが時間の都合上このやり方で行っているらしい。現に私は今大量の瓦礫、木々を一気に持ち上げその上で自分自身を浮遊させている。かれこれ一時間この状態で片鼻から鼻血が垂れた。
B組を合わせて計四十人。そんな人数の「個性」を先生方は管理できるのかという質問も飛び交ったが、それを解決してくれるのがプッシー・キャッツのプロヒーロー達だった。ラグドールの「サーチ」という個性で居場所も弱点も丸分かり。ピクシーボブの個性「土流」で各々の鍛錬に見合う場を形成。
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コミー - お話の内容が好きすぎて一気読みしました。小説の設定、内容、文章の書き方、全て素晴らしくて本当に好きです好きすぎてやばいです！更新待っています！ (3月26日 1時) (
レス) id: d07e4a403b (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 銀魂から来ました！あなた様の書く文章大好きです！続き待ってます！！ (3月10日 6時) (レス) id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 瑞樹さん» コメントありがとうございます！凄いなんて嬉しいお言葉、しかも2回も、、笑笑 更新頻度が遅めで申し訳ないです、完結させるので最後までこの作品を宜しくお願い致します！ (6月27日 13時) (レス) id: 00c9f79f13 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - なんと言う文才……え。凄すぎません？ 凄すぎません？(2回目) 語彙力がなくなるほど素晴らしいとは何事……？ ファンです。応援しています！ 主様も体調にはお気をつけ下さい‼︎ (2023年2月14日 7時) (レス) id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - みかんの皮さん» コメントありがとうございます。文章の書き方なのですが、基本の小説は縦読みが普通となっておりますので、その書き方に忠実に従いたいと思っております。あくまで私の書く夢小説は「小説」ですので、そこの所をご理解して頂けたらなと思っております。申し訳ないです。 (2023年1月3日 10時) (レス) id: 00c9f79f13 (このIDを非表示/違反報告)
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