へいさねみん【不死川実弥】

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｢さねみ、……さねみん｣
｢聞こえてる、大丈夫だァ｣

　何度も何度も彼の名前を呼び、彼もまた何度も何度も私の言葉に返答をしてくれる。大丈夫か？痛くねェか？なんて、彼だって初めてなのに私の事ばかり考えてくれて。

｢……ッ、｣

　もう君なしではいられない。この気持ちは誰にも止められない。



｢……さねみん｣
｢…、なんだァ｣






　──────大好き






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｢大丈夫かァ？｣
｢……大丈夫では無いけど大丈夫｣

　ベッドの中で抱き締め合いながら会話をする。私はもはや眠気を超えて何も感じ無くなっていた。そんな私を心配そうに見つめる彼。
　お互い明日は午後からの講義な為、朝までゆっくり眠る事が出来る。私は重い瞼を擦りながら彼の方へ体を近づけ、彼の首筋にキスを落とした。


｢ねぇさねみん｣
｢何だァ｣
｢卒業式の時、言ってくれたじゃん。"一生俺の隣で笑ってくれ"って｣
｢あァ、言ったなァ｣
｢約束…これからもずっと続くかな｣



　少し不安げな声色で、自身の表情を悟られないように彼の体に顔を埋めた。すると彼は私の顔をこちらに向けさせてそのまま深いキスを落とす。私はそんな彼の顔を見つめたままでいると彼は私の顔に近づけてニッと笑った。




｢絶対続くって、言い切れる自信しかねェよ｣




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きっかけは偶然だったいつも眠る彼女と世話好きで怖面の彼
そんな2人が出会ったのはもしかしたら必然的だったのかも



彼は一生彼女の世話をするだろう彼女は一生彼に世話をされるだろう
そんな2人だからこそ



約束は永遠に繋がれる



｢へいさねみん｣｢何だァ｣
｢お箸が重いよ｣｢自分でどうにかしろよ｣



｢へいさねみん｣｢今度は何だァ｣
｢あと2分で講義始まる、へいタクシー｣｢馬鹿野郎一限からなら早く言えやァ!!｣



これは最強に眠たがりな私と最強に私の世話をしてくれる彼の
ゆるーい、まったりしたそしてほんのり甘い彼と彼女の恋物語






だからさねみん、これからも私の隣で




｢一生お世話してね｣｢当たり前だァ｣





〜おまけ 完〜

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