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いやいや原因主に私だった。そうだ、眠いんだ。この体力なし子で有名な私の体はお風呂から出たらもう睡眠モードに自動的に切り替わるから今までさねみんがお風呂入ってる間に寝てたんだった。
え〜何してんの私、私こそ本能に従い過ぎでしょ。さねみんどんだけ我慢してたの、絶対してたよね。え〜馬鹿なのかな?主に私が。
「…よし、」
彼は今お風呂に入っている。いつもならもう既に私はベッドの中ですやすや夢の中だが今日の私はひと味違う。
な ぜ な ら可愛い下着を着けているから
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「珍しいな、起きてたのかァ?」
「うん!」
「……何でそんなに元気なんだよ」
"つーか何で正座?"とさねみんは聞いていたが気にしない。兎にも角にも私は今の今までベッドの上で全力待機していたのだ。全裸待機は流石にやめた。
「あ、あ…」
「あ?どうしたァ?」
髪を乾かしたばかりのさねみんを見るのは本当に久しぶりで、ツンツン頭の銀髪は少ししなっていて前髪もいつもより下がっている。その姿を見た瞬間私の脳内には" I RO KE !! "の文字が度重なり少々取り乱してしまった。
「…あ、えっとね」
さあ言うんだA、ちゃんと彼に伝えるんだ。
「えっと……」
なんて?え、待って何て言うの
「……あ、ちょっとタンマ」
「は?」
私は一度体制を整えるべく彼に背中を向けて作戦変更を試みた。
まず第一声だ、そこから始まる。私から誘っても大丈夫なのか?というかなんて言うの?「さねみん〜下着新しいの買ったから襲って〜」え、馬鹿なの?
待て待て誘い方が分からない癖に全力待機してた自分が恥ずかしすぎる。
「A」
もういっその事感じ取ってもらうとか?いやいやさねみんに頼りっぱなしも良くない
「A」
かと言ってモロ口に出すのも羞恥心が残るし、世のカップル達はどうやって行ってるの?え?予約制?
「A!」
「ッ!はい!」
いきなりさねみんに大きな声で名前を呼ばれて、背中を向けていた私は思わずバッと振り返った。彼は私の顔の近くまで居たみたいで余りの距離の近さにびっくりする。
「何か言いたい事あるんだろォ」
「……はい」
彼のかっこよさに圧倒されて、私は小さく返事をした。良いのではないのか?彼に全てを委ねても。後悔しない未来しか見えないのだから。
「さねみん、」
「ん?」
「────初めて…貰って欲しい、の、だが」
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ポンコツ(プロフ) - すっごいドンピシャに好きな作品でした!! (2022年11月8日 18時) (レス) @page45 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!!次回作も楽しみにしています! (2021年3月9日 21時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - さねみんなら、一生お世話されたい!!楽しい作品だったぜィ(^^) (2021年3月9日 21時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 完結おめでとう!!とにかく可愛らしくて勝手に2人の保護者面して見守っておりました…。ゆっくりと2人のペースで進んでる姿が本当に見えてきてこの先も笑い合っていくんだなって思うと本当に素敵な2人!最高なお話をありがとう!次回作もゆっくり頑張ってね!!! (2021年3月9日 20時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - もしゃこうさん» コメントありがとうございます!この作品を最後まで読んでくださり本当に嬉しいです、、!次回作も見てくださるんですか!?ええ嬉しい涙ありがとうございました、! (2021年3月9日 20時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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