客人 ページ2
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｢あの後Aと不死川の間に派手に何かあった訳だ。その事について知っているのは本人達だけ｣
俺が人差し指を立ててそう言うと2人は首を縦に振った。状況把握はここまでってとこだな。
｢Aさん達が素直に気持ちを認め合うしか方法はないのでしょうか｣
｢それが一番手っ取り早い方法だがな｣
胡蝶と伊黒がそう言った。確かにその方法が一番敵策だが、それが出来ないんだよ、不死川は。アイツがどんな気持ちで3年間Aの隣を歩いて来たのかなんて、俺が一番よく知っている。
どれだけ自分の気持ちを押し殺して笑っていたかAを傷付ける事だけを恐れたアイツが、今までどんな気持ちでAの傍に居たのか。派手にかっこいい男だぜ、不死川は。
｢俺が不死川に何とか聞いてみるわ｣
｢不死川本人にか？｣
｢ああ、俺が聞く｣
アイツら2人の仲に首突っ込めるのは、同じクラスの俺しか居ねぇだろ。
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翌日、朝俺は学校に到着したと同時に見慣れた女が靴箱で履物を脱いでいる姿を目撃した。
｢おはよ、相変わらず眠そうだなA｣
俺はあくまでも自然体でAに話しかけた。すると彼女は肩をビクッと揺らせて思いっ切りこちらに顔を向けた。その表情は目を見開いて動揺した様子。
この
派手に不死川だと思ったんだな、コイツ
そんな事を頭で考えながらフッと笑う。そしてAの頭をクシャッと撫でてもう一度話しかけた。
｢1人で歩けんのか？俺がタクシーしてやるぜ｣
少し探りを入れるような感じで冗談交じりの口調と共にそう言った。決して煽った訳じゃない。これくらいの距離感の方が俺達の仲的に適しているからだ。
｢…いい、1人で歩く｣
撫でていた俺の手を退けてAはそう冷たく言い放ち、俺を置いて黙って3階までスタスタと歩いて行った。アイツあんなに速く歩けるんだな。
｢…可愛くねー奴｣
俺の手を払い除けた後、俺に聞こえないくらいの小さな声でボソッと"ありがとう"と彼女が呟いた。
──────ちゃんと、聞こえてるよ。
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｢Aちゃん、今日の放課後空いてるかしら？｣
｢…空いてるけど、どしたの。
───────甘露寺さん｣
教室に何となく居ずらい私は、朝のショートが始まるまで図書室で時間を潰している。朝に図書室に居る人なんて私くらいで、のびのびとその空間を利用しながら居眠りか勉強に時間を費やす。すると今日は珍しい客人が此処にやって来た。
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ポンコツ(プロフ) - すっごいドンピシャに好きな作品でした！！ (2022年11月8日 18時) (
レス) @page45 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても面白かったです！！次回作も楽しみにしています！ (2021年3月9日 21時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - さねみんなら、一生お世話されたい！！楽しい作品だったぜィ(^^) (2021年3月9日 21時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 完結おめでとう！！とにかく可愛らしくて勝手に2人の保護者面して見守っておりました…。ゆっくりと2人のペースで進んでる姿が本当に見えてきてこの先も笑い合っていくんだなって思うと本当に素敵な2人！最高なお話をありがとう！次回作もゆっくり頑張ってね！！！ (2021年3月9日 20時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - もしゃこうさん» コメントありがとうございます！この作品を最後まで読んでくださり本当に嬉しいです、、！次回作も見てくださるんですか！？ええ嬉しい涙ありがとうございました、！ (2021年3月9日 20時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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