番外編 ページ39
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「え!?A、まだしてないの?」「……え?」
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きっかけは、結構単純だった。同じ大学の学部で気があった女友達。さねみんとは学部が違うからお昼くらいしか会わない為、講義や休憩時間はよくこの子と一緒に居た。ちなみにこの子も他大学に彼氏がいて、私の彼氏であるさねみんとも面識がある。
大学1年も終わりがけで、もうすぐ2年生。19の私は講義が終わり休憩がてらカフェで友達とお茶をしていた。そんな中聞かれたのがこの言葉。
「Aって彼氏と同棲してるんでしょ?」
「うん。世話してくんないと私死んじゃうから」
「いいな〜毎日お泊まりって事でしょ〜!イチャイチャし放題じゃん!」
その言葉に、私は大きく反応した。
「イチャイチャ…」
待てよ最後にキスしたの
「いつだっけ」
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そして冒頭場面に戻る。友達は目を大きく見開いてそう私に問いかけた。
まだしてないのとは
「え、だって同棲してるんでしょ?」
「うん」
「で、してないんでしょ?」
「…うん」
友達は私の返事を聞くと同時にあっけらかんとしたら顔で盛大に溜息をついた。表情筋忙しそう。
「あのね、A」
「はい」
友達は真剣な表情に戻り、私に人差し指をビシッと突き刺す。そして真顔で口を開いて
「馬鹿なの?」
とだけ言った。
「ええええええええ」
「馬鹿なの?」
「いや2回も言うの」
「不死川君が可哀想よ」
「ええええええええ」
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「付き合ってもう1年過ぎてて、それで一緒に住んでて手を出さない不死川君を褒め讃えたいわ」
「わーすごい」
「アンタは黙ってて」
「わー冷たい」
ホットコーヒーを飲みながら私は友達のコロコロ変わる表情をただただ見ていた。すると友達が急に「分かったわ、原因が」と言い出すのでなんだなんだと思いながら友達の方へ顔を向ける。
「色気が足りないのよ、A」
「…んん?」
「もっと色気出さなきゃ不死川君に手出して貰えないよ。よっしゃ今から下着買いに行こ」
「…んん?」
空になったコーヒーを下げて私は頭に大量の?マークが残ったまま友達に引っ張られて街に出たのだった。
「…んん?」
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「私もつい買っちゃったわ〜」
「私は必要なかったのに買わされたよ〜」
駅のホームで2人共同じ店の紙袋を持つ。友達に色々言われて
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ポンコツ(プロフ) - すっごいドンピシャに好きな作品でした!! (2022年11月8日 18時) (レス) @page45 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!!次回作も楽しみにしています! (2021年3月9日 21時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - さねみんなら、一生お世話されたい!!楽しい作品だったぜィ(^^) (2021年3月9日 21時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 完結おめでとう!!とにかく可愛らしくて勝手に2人の保護者面して見守っておりました…。ゆっくりと2人のペースで進んでる姿が本当に見えてきてこの先も笑い合っていくんだなって思うと本当に素敵な2人!最高なお話をありがとう!次回作もゆっくり頑張ってね!!! (2021年3月9日 20時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - もしゃこうさん» コメントありがとうございます!この作品を最後まで読んでくださり本当に嬉しいです、、!次回作も見てくださるんですか!?ええ嬉しい涙ありがとうございました、! (2021年3月9日 20時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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