食材 ページ13
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「でも買うのは1つか2つだと思う。3つ以上は確実にないかな」
「何でだ？」
野菜コーナーを回りながら隣に居る彼女がそう言った。
「3個以上は覚えられないし持って帰れないのはアオイも把握済だから」
「そもそも買うモン1個も覚えてねェ奴が何言ってんだ」
.
「あ、待ってメモアプリに確か入力した気がする」
「気付くの遅くね」
「
スマホをポケットから取り出しメモアプリを開く。俺もAのスマホに顔を近付けて昨晩の彼女が何をメモったか一緒に確認した。
か
「…」
「…」
2人同時に顔を見合わせる。
「…1文字で力尽きて寝ちゃったみたい」
「何も
.
「か、か、か……」
呪文の様に唱えながら俺達は"か"の付く食材を探し求める。"か"って意外と少ない気がする。
貝柱、カイワレ大根、牡蠣、柿、カステラ、カツオのたたき、蟹、カップラーメン、かぼちゃ、かまぼこ、唐揚げ、辛子明太子、かりんとう。
ぐるぐるとスーパーを回りながら"か"のつく食材を見渡して行く。当の本人は9割諦めた様な表情でスっとカステラだけカゴの中に入れていた。
「お前絶対賭けてるだろ」
「カステラ美味しいし……うん」
「うんじゃねェよ」
.
「もうこうなったら奥の手を使おう」
「奥の手？」
カステラとかりんとうだけ入ったカゴを持った俺がそう聞き返すと彼女はコクリと頷いた。
「売り切れてたって言おう」
「姉として最低の奥の手だなァ」
何が存在意義だよ、もはやペット以下じゃねェか。
.
「うーん…もう少しで思い出せそうな気がする」
「そう言いながら何分経過したと思ってんだァ」
お会計の手前で頭を悩ませながら
『もしもし、兄ちゃん？』
「どうした、部活もう終わったのかァ？」
『終わったよ。母ちゃんも仕事早く終わるっぽいから今晩はカレーにしようって言ってるんだけど、ルーが無いから買ってきて欲しいって言ってた』
「おー、了解」
そう言って俺は終了ボタンを押してポケットに仕舞う。カレールーか、丁度スーパーに居て良かった。
カレールー、……ん？
「…A、お前の今日の夕飯カレーじゃね？」
恐る恐るコイツに聞いてみる。
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うぇすとり?ぁー(プロフ) - 前編読み終わりました！いくまさんのギャグセンス最高でした！へいたくしーが前編の最後のシーンでは言えなくなってしまう甘酸っぱい展開最高でしたっ！ (2021年10月13日 22時) (
レス) @page50 id: 9275faa17d (このIDを非表示/違反報告)
最高 - これはッ!!!絶対にもッッッッと伸びるべきです(迫真)本当に面白いです可愛いです最高です (2021年3月18日 16時) (レス) id: f0ef8aefa1 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます。最初、田中くんの漫画を読んでこんなヒロインを書きたいなと思い執筆させて頂きました。お気付きになられたとは笑これからの展開はオリジナルが多いのでお時間あれば続編も是非ご覧になって下さいね！ (2021年2月27日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - yuenさん» コメントありがとうございます。作品を好きと言って下さり嬉しい限りです……！続編もよろしくお願いいたします！ (2021年2月27日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 田中くんはいつもけだるげだ！！ (2021年2月27日 14時) (レス) id: 72ff3a10a5 (このIDを非表示/違反報告)
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