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Atae.side





大阪から引っ越してきて慣れないことばかりの毎日。





『あたえー、学食行こうぜ』




特に料理は大変なもんで、お弁当なんてつくれるわけがない。





與「ほんまよかったわ、寮もちゃんと学食があって」





寮長のおばちゃんが作ってくれるご飯はめちゃくちゃ上手い。





今のところは大丈夫やけど..さすがに毎日学食だと金銭面に困りそうやな..





『お、ラッキー今ならすいてる』




普段ならえぐい券売機の列がなく、数人の生徒が並んでるだけだった。





「あれ、與くん?」




その並んでた数人の生徒の1人がそう言った。





與「一ノ瀬先輩やん」





券売機の券をちゃんと取ってから、俺に手を振る一ノ瀬先輩。





與「なんや、一ノ瀬先輩も学食なんか」




「今日だけねー。
普段はお弁当なんだけど、忘れちゃって」





へへ、と笑う。



日高「あ、いた。何迷子ってんだよ」




「迷子ってないし!
じゃあねー、與くん。また委員会で」





派手髪な先輩と仲良く話す一ノ瀬先輩は、俺にまた手を振って歩いていった。




彼氏なんかな?





與「って、なんで俺むかついてるんやろ..」






『な、なぁ!お前一ノ瀬先輩と仲良いのかよ!』



急に俺に肩を回してくるこいつは..田中Aにしとこう。




與「ちゃうちゃう、委員会で一緒なだけや」





そう、それだけ。





『それでもあの一ノ瀬先輩と話せるとかすげえよ!』





そう言ったのは..田中Bでええや。






與「そんな有名なんか?」





『いや、俺ら同じ中学校だったんだけど中々な人気者だったぜ』




『だってめちゃくちゃ可愛いもんな』





..確かに可愛ええほうよな..






『ま、グループがグループだったし特に目立ってたよな』




『ほら、さっきの金髪メッシュの人。
日高先輩っつうんだけど、日高先輩と一ノ瀬先輩は幼馴染らしく、女子の噂の的だったよな』






なんや、幼馴染か。




ホッとする自分に思わず首を傾げる。





『だからまじびっくりしたよなー』




『西島先輩と付き合ったことだろ?
まぁ確かにあれはお似合いだわ』




『今でも付き合ってんのかな?』








西島..先輩..?







伊藤「もうなんでにっしーと委員会一緒になっちゃったのかなぁ」





西島「すごく嫌そうに言いますね伊藤さん」





伊藤「そりゃ嫌だよ、めんどくさいもん」






『あ、ほら、あれが噂の西島先輩』






與「..なんやあの気に食わん感じは..」

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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年8月22日 21時

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