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__乾杯ｯ！
グラスが重なる音が個室の部屋に響く。
末吉「珍しくAが泣いてねぇぞ..」
いつもなら乾杯をする前にある、直也くんのお言葉の時から泣いてたA。
「もう今年から泣かないんですー」
末吉「なんだよつまんね」
「代わりに秀ちゃんが泣いてもいいよ?」
末吉「高いぜ?俺の泣き顔は」
「案外すぐ泣くくせに」
ケラケラと笑う2人。
西島「..あれはあれで大丈夫かね」
伊藤「A、お酒弱いからねー..」
そんな2人を遠くから見つめながら呟くと、隣の千晃が同じように目を細めながら言う。
伊藤「まぁ秀ちゃんがいるから大丈夫だよ」
西島「経験者は語るってか」
伊藤「もう！」
お酒が進んできて、席も動きながら飲んでると、秀太が俺たちのところに来た。
末吉「わりぃ、俺少し挨拶してくるからAのこと見といて。
あいつ結構酔ってるから」
スタッフの人たちに囲まれてるA。
日高「あー、あれは結構回ってんなぁ..」
ほかの女子メンは..と見回すと上手く飲んでるようでまだ大丈夫そうだ。
『あ、じゃあ次これ飲んでみなよ..』
日高「失礼しまーす。
いやー、こいつに日本酒はまだ早いんで俺少し貰っても大丈夫ですか?」
西島「ほらAお水」
近くで見ると、頬がほんのり赤く染まっていた。
西島「あんたどんだけ飲んだのよ、ったく..少し外行く?」
頷くAに眼鏡を渡して、外に出る。
冷たい風が俺の小さな酔いを冷ました。
西島「来年は泣けよー」
「泣き虫はにっしーにゆずる」
西島「貴方の方が泣き虫でしょ笑」
ぺし、とデコピンすると唇を不服そうに尖らせた。
西島「..楽しそうだったじゃん、ライブ中」
「..ずーっとあの空間が続けばよかったのに」
そしてその唇を噛むAは..やっぱり泣き虫だ。
西島「..寂しいの?」
意地悪、
そう言う前に彼女は俺の服を引っ張った。
「..ふ、んｯ..」
ﾄﾝっと壁に追い込むと、するりと腕が回ってきた。
西島「..今日部屋くる?」
その質問に..彼女はふわりと微笑んだ。
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2019年8月8日 0時
