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Tojo.side




東条「なんだよ、下見って」



「愛理がどんな服が好きかーとか。
ほら、TPOって大事じゃん?」




東条「だったら1人で行けよなー」





「やだよ。愛理しか知らないし」




そう言って俺の腕を引っ張るA。






喋れてる、普通に。




幼馴染として、ちゃんと。




坂本「東条!」




教室に近づくと、坂本が俺に気づいて傍に来た。




坂本「ちょっと来てくれない?いいから!」









東条「..なにこれ」




坂本「山上のスマホ使って、私らがあのマスクの子と連絡してるんだよ」




「なにそれ..」





坂本「それで、デートの約束は、私らが相談して送ったの」





山上「ちょっと悪い感じに聞こえるじゃん..!」





クスクスと笑ながら話す2人。






東条「で、それで?」




坂本「愛理は、東条のクラスの明智が好きなわけ。ねー?」





山上「違うよ!
連絡返すのはそれ目的じゃないんだけどさ..」





坂本「私らがマスク使って繋がればって言ったんだよね?」




山上「いやこの子さ、いろんな連絡連続でしてくるし、雰囲気的にもあんまいける感じしないんだよね..」




今にも殴りそうなAを背中に隠すと、「ちょっとまーくん!!」なんて怒り声が背中から聞こえた。






東条「それ若林知ってんの?」





山上「いやぁ..」



坂本「知らないんじゃん?
だからウケるんでしょ笑」





ちょっと、とまたクスクス2人は笑う。






坂本「で東条が明智と仲いいから、東条に聞けばいいじゃんってことで、呼んだの」





山上「駄目かな..?」






東条「..いいよ」




「はぁ!?」






東条「でも明智そういうの嫌いだから気をつけて。
そういう女の子の人見下す感じのやつ、嫌いだから」




山上「嫌われるタイプ..?」



東条「さぁ..?」





山上「え、どうしよー。
A、私嫌われるかな?」





「へ、いや知らないけど..」






戸惑いを見せたAは、坂本の目をしっかりと見る。






「..マスクじゃなくて、若林優馬って名前あるから」





昔、俺らに怒ったようにAは言った。








「..よかったの?明智くんの連絡先あげて」





東条「あいつらはそれが目的だったからな」





「そうだけど..」




東条「それに明智はあぁいう女子嫌いだから」




少し前を歩くAの背中を見ながら言う。








木原ってさ、誰にでも同じだよな。



どんな奴にでも







中学の頃、明智が言ってたことだ。

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ゆっぴー - 兄貴の名前が気になります。アンケートか固定の名前があるか知りたいです。 (2021年11月9日 21時) (レス) @page8 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
おりん(プロフ) - この作品大好きで続きが楽しみです(T_T)お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしております(T_T) (2019年11月16日 18時) (レス) id: 8d54446ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年7月16日 14時

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