片想い少女2【俺スカ】

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Tojo.side



東条「..あのさ..俺、明智にまだ謝ってないよな?」



明智「何が?」




東条「サッカーのこと..なんも知らないのに色々言っちゃって..」



明智「..別に?」





東条「ごめん..!」



明智「..俺もごめん。
変なこと巻き込んだし」




東条「全然。寧ろ隠してなくてもよかったのになーって思ったよ。
一人暮らしのこととか、色んなこと。
言いたくなかったことかもしれないけど、頼ってくれてもよかったのになーって」




明智「..いって!」



明智の腫れた目を触る若林。




若林「めっちゃ腫れてんじゃん」



明智「触んなよ..」



若林「今までの仕返しかな。


..今のでチャラにする」






明智「..なぁ、賭けの話。
"お前を1番最初に誰が辞めさせるか"っていう賭けの話。
あれお前の勝ちでいいよ。
俺学校辞めるから、お前の勝ちでいい」




東条「おい、なんでだよ」




明智「お前のおかげで学校戻れたとか俺嫌だから。
頼ったとか思われたくねぇし」




原田「あ？のぶおちゃんでしょ?
今あんただけよ?アタシのこと、"おまえ"とか言ってんの」



明智「だからそういうの頼んでねぇんだよ!」



原田「なんで頼るのが嫌なの?」




明智「..どうせ裏切んだろ?
最後は俺を置いてくに決まってんだよ。
お前も長井も。仲いいフリした奴らも。
最後知らんぷりして、なぐって逃げてくに決まってんだよ。
どんなに信用しても、大体そうだよみんな」




東条「明智..」




明智「だからいらねぇ。
別にお前らと仲良かったのも..そういうフリだから..」




原田「じゃあ分かった。
あんた、好きなだけ私を殴りなさい。
私は絶対に殴り返さない。私はあんたの父親と違って、約束も守る。母親と違って嘘もつかない。
あんたが裏切られた数だけ、好きなだけ殴りなさい。
で、私かもし気絶したらその間に学校辞めていいよ?

ほら、殴りなさい?
あんたがここでアタシを殴っても、あんたの父親と一緒だなんて思わないから。
だって、アタシがいいって言ってんの」




勢いよくのぶおを殴る明智。



小さな悲鳴が所々で聞こえた。





原田「止めるなｯ!
私は絶対に気絶しない。ちょっと星見えたけど..。
さぁ、明智、ドンと来い。
逃げんなよ、おい」




何度も何度も床に倒れるのぶお。




「..のぶちゃん..」




それでも立ち上がり、のぶおは明智の拳を受け止めた。

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