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「..もう忘れてたかと思いました」




長井「忘れてる訳ないでしょう」





長井の机の上には1枚の作文用紙。





長井「木原さん、このままだと親御さんを呼ぶことになるけど..」





「言いましたよね?
両親は家にいることが少ないので、呼んでも来れないって。
先生が困るだけなので、そんなこと辞めて下さい」




長井「まだ話は終わって..」







作文用紙を持って職員室を出ると、すぐに後ろから足音が聞こえてきた。




里見「あんな態度とらない」




「萌ちゃん..」





里見「..原田先生には言ったの?」




髪の理由。





その言葉に首を振ると、一つため息をつかれた。






里見「まぁいいか..って諦めないでよ?」





「あ、それ今度カラオケで歌おうね〜」





里見「真面目に言ってるの!」







諦めてない。



抵抗の仕方を知らないだけ。






..伝える勇気がないだけ。






明智「..珍しいな1人」




「んー..」




額を机に当てたまま、作文用紙を見せると「あぁ」と一言。





「明智くんこそ、こんな時間に珍しい」







最近はすぐ帰るのに。





明智「忘れもん」





「..私が髪の毛黒くしたら変?」




明智「なに、すんの?」





「んーわかんない」





明智「..別に似合うんじゃん?




川崎もそうだし」







目が笑ってない笑みを浮かべる明智くん。





「..勝っちゃっていいの?」




明智「どーだろ。わかんね」






なにそれ笑






明智「..木原が黒にしたら俺は嬉しいけど。
そしたら俺と一緒じゃん」






「..私と明智くんって髪の毛の色お揃いにするほど仲いいっけ」





明智「よくねぇな」






ふ、っと今度はちゃんとした笑いを見せた。





「..買おっかな〜..黒染め」







きっとそろそろ大丈夫だろう。

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ゆっぴー - 兄貴の名前が気になります。アンケートか固定の名前があるか知りたいです。 (2021年11月9日 21時) (レス) @page8 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
おりん(プロフ) - この作品大好きで続きが楽しみです(T_T)お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしております(T_T) (2019年11月16日 18時) (レス) id: 8d54446ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年7月16日 14時

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