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コナンからの連絡で、蘭と共に病院へと向かう。


教えられた病室には世良さんが眠っていて、


園子がホテルから世良さんの服を取ってきてくれて、その数分後にコナンが病室を覗いた。


シャツの左袖には、紅い血が染み込んでいる。



蘭「コナンくん、世良さんの事は私たちに任せて」


コナン「うん..」


蘭「大丈夫、安心して。
先生が命には別状がないって。
目が覚めたらすぐに連絡するから、ね?」


そっと、私も背中を押されて「一緒に帰ってあげて」という視線が送られる。


コナン「うん..じゃあまた明日..」




「新ちゃん..」


ん、と振り向く新ちゃんに、何を伝えたらいいか分からない。


「..えっと..」


コナン「バーロ....大丈夫だって。
世良の代わりにぜってぇ犯人見つけてやっからよ」


「..嘘。
無理に笑わないでよ」



ポケットに入れられた拳はきっと強く握られている。


私の言葉に、作っていた笑みを崩した。



コナン「..あいつ俺の事庇ったんだよ」


「うん..」

知ってる。


コナン「..俺がもう少し早く気づいてたら..」


ギリッと歯を噛み締めるコナン。


コナン「..結局犯行を未然に防ぐことも、マーフィーさんを助けることもできなかった..!」


探偵として..全うできなかった。



コナンは..新ちゃんは昔から、いつだってそうやって背負い込んできた。



コナン「っな、なんだよ..!?」


かける言葉が見つからなくて..でもどうしても伝えたくて、




ぎゅうっと強く抱きしめた。


「..次は..大丈夫..!!」


コナン「..バーロ..」


小さくいつもの台詞が聞こえた。



コナン「..探偵に次なんて言葉はねぇよ。
それは、守れなかった人達に失礼だからな」


「..ぁ、そっか..」



コナン「..でも次こそ..ぜってぇ未然に防いでみせる。
世良のためにもな、」


「..うんっ..」


探偵をやっている彼は..いつだって前を向いて引っ張ってくれて、




私はそんな彼に惹かれたんだ。




「..帰ろっか」


コナン「おう」


「..あ、手でも繋ぐ?」


コナン「バッバーロ!」


「ほら、また1人で無茶なんかしたら哀に何言われるか..」



コナン「灰原、世良のこと疑ってるしな..」



「それに..」


また新ちゃんの身に何かあったら、今度こそ戻ってこなくなりそうで、



コナン「..A?」




「..どっか行っちゃわないでね」




私の言葉に新ちゃんは吹き出して、




コナン「バーロー、当たり前だろ」




そう言ってまた笑った。

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るるるs - 新作キタ━━( *´∀`)・ω・)゚∀゚);゚Д゚)・∀・)゚ー゚) ̄ー ̄)=゚ω゚)ノ━━ !!! (2021年11月21日 1時) (レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
るるるs - うぉぉおおおおおやっとくっついた!!!!!よかったね!!!! (2021年5月22日 15時) (レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 作者さん質問してよろしいでしょうか? (2021年5月2日 20時) (レス) id: 322163da4b (このIDを非表示/違反報告)
↑ここなっつ↓(プロフ) - とても面白いなぁと思いながら読んでいたらまさか、専門ですっすさんだったとは!!昔の作品も何度も読ませていただいております!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 7a1f209840 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コナン専門ですっっす | 作成日時:2021年4月18日 21時

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