業火の向日葵【名探偵コナン】

30 ページ30

___おい！



___おい、A





_____おい、A！





コナン「A！」



はっ、と起き上がると、ベッド横にはコナンくんが立っている。





「..あれ、コナンくん..?」




さっきのは夢..




コナン「お前っ！
キッド来たのか！？」




じゃないのね。




「キッド..?」



コナン「これ！」



コナンくんの手には、確かにキッドカード。





__ご馳走は頂きました。
ちゃんと暖かくして寝ろよ。
怪盗キッド____




コナン「つかなんだよ、この中途半端なメッセージ。
まさかこれは裏が..」



「ないよ、そんなの」




なんだか探偵モードに入りそうなコナンくんからカード取り上げる。




正真正銘 黒羽快斗の言葉だ。





ご馳走__




「..食べてくれたんだ」




良かった




コナン「ん、食べたって何がだよ」



「ううん。
あ、新ちゃんにもあるよ。私の手作りご飯」




コナン「毒味させる気か」



「失礼ね、ちゃんと味見したよ」





確かに昔塩と砂糖を間違えて、新ちゃんの事を殺しかけたけども。





「てか、コナンくん今日キャンプじゃなかったの？」




コナン「蘭から連絡が来てたんだよ。
お前が風邪引いたから明日様子を見に行ってくれって。
蘭は今週空手の合宿だしな」




「成程....」



うん？




「あれ？私1日寝てたわけじゃないよね？」




コナン「あぁ？
..博士に頼んだんだよ、俺だけ帰るって」



灰原もお大事にってよ。




「..もう新ちゃんっ！！
本当にやっさしいんだから！！」



コナン「風邪が移るだろうが！」




思いっきり抱きしめると、鬱陶しいそうに言われる。





コナン「で、お前体調どうなんだよ」




「体調..」



頬などを触ってみても、さっきまでの異常な熱さを感じない。




「..下がってる..」





コナン「..よく寝たからだろ」



ヨダレ垂らしてたからな、お前。




そう言いながら私の腕から出ていく。




確かになんだか安心した眠りにつけた。






コナン「..これ、温めるぞ」



下に降りると、お鍋をさすコナンくん。




お鍋..？




「..お粥.」



新ちゃんは料理出来ないし、なんならこの体でここのキッチンをいじるのは無理だ。




夢じゃなければ、





「..あった」



キッドカードの裏になぐり書きされた文字。




__少し楽になったら食えよ






コナン「おめー..やっぱりキッドが..！」



「違いますー！」

31 番外編→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す