業火の向日葵【名探偵コナン】

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Kaito.side


「もう本当に嫌..」



口を尖らせてそんなことを呟く。




快斗「俺の事嫌いになった？」



伺うように尋ねれば、目をぱちぱちと瞬きさせる。



「だからっ..そういうのがずるいんだって..」




俺の視線から逃げるように顔を横に向けるA。




ええ〜、なにその可愛い反応。



「..快斗は、」




快斗「ん、？」




「あの日..私になんて伝えようとしてたの？」




ゆっくりと俺の目を見つめる、少し期待したような熱を帯びた瞳。





快斗「..好きだよ、初めて会ったあの日からずーっと」




あの日、おばさんの後ろに隠れてたお前に出会ったときから、




今日までずっと、






快斗「お前だけは..ずっと守って..やると..だぁぁ！
んな恥ずかしがんなよ！俺の方が恥ずかしいんだからよ！」



「だ、だって！そんなちゃんと言うとは..」



快斗「言うだろ！ここでキッド出す馬鹿いねぇわ！」




「そ、そうだけど..」




快斗「..で、Aは？」



「ぇ」



快斗「おめー、人に言わせるだけ言わせといて..」




「うっ....わ、私も..ずっと快斗のことが好き..」



快斗「ん..知ってる」




ﾆﾋ、と笑うと「馬鹿」と呟くA。




快斗「..あ、Aちょっと..」



目の下にまつ毛がついてる、と手を伸ばす。




あれ..？


..もしや..いけるのでは？



大人の階段を1つ登れるのでは..？




いやでも..




いやいや、俺たちはもう恋人だぞ、




いいんじゃないか、いいのではないのか黒羽快斗。



いけ！男気を見せろ！！





「..か、快斗..?」




快斗「目、瞑ってろ」




きゅっ、と目を瞑るA。




さらり、と髪の毛を耳にかけ




そっと唇が触れた。

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