紺青の拳【名探偵コナン】

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私がプールに入り、コナン君に水をかけたりして遊んでいると、蘭の驚いた声が聞こえた。





快斗「悪い、先に部屋に戻ってるわ」




鼻を押さえて走っていく快斗。





コナン「心配なら見に行ってこいよ」



「..行ってくる」




急いで水着からワンピースに着替え、塩素でキシキシになった髪の毛を三つ編みにしてまとめる。





チャイムを鳴らすと、"工藤新一"ではなく"黒羽快斗"がでてきた。




「誰かさんが鼻血を出したと聞きまして、様子を見に」




快斗「そりゃあどうも」



部屋に入ると、快斗からふわりと石鹸の香りがした。





_____________
Kaito.side



「どうせ蘭の水着姿に興奮したとかそんなんでしょ〜」




快斗「バッ、ちげぇよ！
おまえが..！」



俺の横を通るAの腕を咄嗟に掴む。




「..私が?」



きょとんとした表情。



快斗「..っなんでもねぇ！」




いや、言えるか！



貴方の水着姿にドギマギしましたとか、



んな事言ったら一生口聞いてくれなくなりそうだな、こいつ。





「あ、大丈夫だったの?
レオン邸」



快斗「まぁ、１回溺れ死ぬかと思ったけど..想定内っちゃ想定内だったな」





あそこまで頭がキレるとは思わなかったけど。





「溺れっ..はぁ..」



やれやれと頭を振るA。





「まーた、無茶して」





快斗「いやん、Aちゃん顔怖いよ」




「いやんじゃないよ、バカイト！」



もう、と怒ったように椅子に座る。




快斗「心配かけて悪かったって。
それと、名探偵のこと、ありがとな」




額にペットボトルを乗せると、大人しく受け取るA。





「..なにこれ美味しい」




快斗「だろ〜?
せっかくなら楽しもうって、少し調べてきたんだよ」




近くのコンビニで買えるフルーツジュース。




「快斗も飲む?」





快斗「うぇっ..！？」



こいつ、距離感バグりすぎか。



いや、それとも男として見られて..




え、それはそれで辛い。





快斗「..おー、本当にうま..いな..」



ええい、飲んでしまえ。



とジュースを受け取り口にすると、顔を真っ赤にしたAと目が合う。




「いや、ごめん。つい蘭とかの癖で..」




快斗「いや、俺こそ..なんか..」




しーんと、恥ずかしい空気になる。





快斗「っと、俺髪の毛乾かすから..え？」




急に手を挙げる、A。




「..わ、私が乾かす..！」





..ここは天国でしょうか、



いいえ、生き地獄です。

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