紺青の拳【名探偵コナン】

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Kaito.side

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おーい、名探偵。


お前いつ付き合ったんだよ！！



なんて問い掛けたい気持ちを抑え、新一として蘭ちゃんに接する。




そういえば、アーサー君はどうかな..



と後ろを見ると、丁度Aがやってきた。




快斗「..オゥ..」



蘭「どうかした?」



快斗「あ、いやなんでもねぇ！」




..まぁじか。




まさか..黒色とは..





可愛らしいフリルとリボンの水着までは予想してた通り。


去年無理やり青子に海連れて行かれた時も、そんなんだったし。




しかし..お色が黒とは...





..ちょっとぐらい眺めてもバチ当たんないよな、




しょうがない、思春期だし




ﾁﾗと、もう一度後ろを見ると、Aは名探偵に抱きついていた。





いやいや、貴方は水着ですよ？



名探偵もなに涼しい顔してんだよ、本当に男か？おめーは





旅の初っ端から距離感おかしいな、とは思ってたけどそこまでとは..




快斗「..羨ましいぜ、コンチクショー..!」



蘭「え？なに..って、ちょっと！鼻血出てるわよ！」




快斗「うわ、ほんとだ..暑さでちょっとやられたみたいだわ」




プールの中といっても蒸し暑い気温。





快斗「悪い、先に部屋に戻ってるわ」





蘭「わかった、気をつけてね」




心配そうな蘭ちゃんには悪いが、そさくさと部屋に戻る。




さっき色々あったし、もうシャワー浴びちまお。




工藤新一になるためにワックスで固められた髪の毛を、しっかり洗い落とし、



タオルで頭を雑に拭きながら浴室を出る。






丁度その時チャイムが鳴った。




キッド「やべ、名探偵か？」



ドアスコープを覗くと..茶色い頭が見える。





快斗「どうした?」



そんなの1人しかいない。





「誰かさんが鼻血を出したと聞きまして、様子を見に」




少し上目遣いで俺を見るAは悪戯っぽく笑った。

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