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原田「あ、でも本当に頭下げてくれるんだったら、私もこいつらと一緒に工場に通おうかしら。
体験場所を変更してもらって、あんたの工場で働こうかな。
どんなミスするか分からないけど、アタシ達..ね?
仕事教えてね。どんなことでもするから。
トイレ掃除でもなんでも。便器作ったり..便器壊したり。
明日から..」
工場長「明日からは..来なくていいよ別に..」
原田「あっそ。
じゃあ、頭下げられないヘボ上司ってことでいいのね?」
工場長「お、俺は!
自分のミスは自分で謝れた方がいいと思うし..」
原田「じゃ行かなーい
つうか、私が今ピーチクパーチク言ってる言葉に一々共感する必要ないのよ!
1人で謝れた方がいい時だってあるし、そうじゃない時だってある!
大体さ、あんたみたいな人の揚げ足ばっかとってる人間は心に余裕が無いのよ!
だから謝れないんじゃないの!?
バァカ!ボケカスドアホ!!」
田中「後半はシンプルな悪口だ..」
「くたばれ」
堀江「バーカ」
田中「お前らは参加するなー?」
校長「では、明日からは行かないということで..すみませんが社長にはまた連絡しとくので、今日はお引き取り願えますか?」
何か言いたげだったが、結局何も言えずに職員室を工場長は出ていった。
駒井「なんか..ごめん」
原田「私の前にお客さんよ」
不思議そうに魚住さんのおばあさんを見る駒井。
魚住祖母「うん..この人です」
嬉しそうに笑いながらおばあさんは言った。
駒井「えっと..俺?」
魚住祖母「そうです。この人です。
どうもありがとう。まさか職業体験の学生さんだったなんてねぇ。
だから中々見つからなかったわけだ。
“菊吉“で。
あの時はどうもありがとうございました。
お礼を言いたくて。食べて、私の分まで払ってくれましたよね?
どうして払ってくれたんですか?」
駒井「いや..かなり普通に沢山食ったし..別にそれだけですけど..」
魚住祖母「そうですか。
ありがとうございました、助かりました」
駒井「ん..?
それだけ..ですか?」
魚住祖母「はい。それだけです」
駒井「わざわざそのために..?」
魚住祖母「どれだけ時間をかけても、伝えた方がいいのよ?
“感謝“と“反省“は。
それのない人には..なりたくないの、私」
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奈々 - 続きが楽しみです! (2019年6月26日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
美佳 - 4が抜けてますょ。 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 5153e98c85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - とってもおもしろいです!!次の話が楽しみです! (2019年5月21日 16時) (レス) id: 01167813ca (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 頑張ってください! (2019年5月20日 9時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)
ikumina4(プロフ) - まちゃさん» コメントありがとうございます! もどかしい距離感を表せれるように頑張ります!笑 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 9fb0864149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年5月7日 0時